跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/09/28 BGM: 山崎まさよし - 月明かりに照らされて

今日は休みだった。今朝、英語関係のオンラインサロンのミーティングにZOOMで参加する。そこで毎週恒例の英作文を楽しむ。ホストの方や参加されている他の方からは、常にその英語のスキルのみならずジョークを楽しむ姿勢や継続して学び続ける姿勢といった、総合的に表現するなら「人間力」とでも呼ぶべきものを感じる(僭越な響きが出てしまうけれど)。今回のミーティングでもそれは同じだった。「Once in a while」や「be worried about」といった言葉を用いて英作文を作り、そこからぼくのこの日記の話に話題が移る。ぼくが昨日の日記で書いていた「マイクロアグレッション」、つまりネイティブではない日本語話者(日本語学習者ですね)の方に対して「日本語お上手ですね」と褒めることの是非について話が及び、海外の文化と日本の文化(あるいは英語圏と日本語圏)の違いについて、そして日本語圏の中の関東と関西の違いについて話が展開していく。例えば関西では(ぼくは兵庫県に住んでいるのだけれど)「アホちゃうか」という言葉が単純な「idiot」に結びつかない「褒め言葉」としても使われたりする。でも、それは他の地域の方からどう感じられるか……という話に至った。この「アホ」という言葉(あるいはそれと対を成すだろう「バカ」という言葉)、なかなか奥が深い。

これについてもう少し話を膨らませると、ぼくは関西のノリをそんなに嫌ってはいない。関西の、たとえば食べ物は薄口の味付けで食べたりたこ焼きや漫才や吉本新喜劇を愛したり、甲子園で野球を楽しんだり送り火に心をときめかせたりする文化……でもその文化の中で、言葉を額面通りに受け取ってしまう性格のぼくは(発達障害のせいか、それとも別に原因がありうるのかはわからないけれど)生きづらい思いをしたりもしたのだった。それで高校時代はいじけてしまい「みんなクラスの中でつるまないと何もできないんだ」なんて極端なことを考えて帰宅部を貫き、1人で図書館やタワーレコードに入り浸ったり毎週ビデオテープに録画した『明石家電視台』をテープが擦り切れるまで観たりして楽しんだ……何だかいつもの恨み節めいてきたので池乃めだか師匠に倣って「今日はこのあたりにしといたるわ」とこの話題は切り上げた方がよさそうだ。でも結局、どの文化にもいいところと悪いところがある、ということでいいのだろう。かたくなに「この文化に皆倣え!(例えば『とにかくグローバルスタンダードで!』)」と言ってしまっては現実を無視した、それこそ「住みにくい」空気を作り上げてしまう。関西に住む読売巨人軍ファンの気持ちになってしまう。「Take it easy」でいいのだろう。昼、あれこれPodcastで話すネタを考えたり肝心のそのPodcastの名前を考えたりしていたのだけれど(「コミさんによろしく」「とんずら倶楽部」「あすなろラジオ」などが候補として自分の中で挙がりました)、録音しようとしても気が乗らない。なので(これは自分でも「なんでやねん」となってしまい説明がつかないのだけれど)「そうだ図書館に行こう」と思い立ちさっそく行ってそこで古井由吉の本を借りた。どうやら図書館はイオンと並んでそんな風にぼくの気分転換を促してくれるようだ……それでグループホームに戻ってみると世話人さんや他の方が帰ってこられていて、そうなるとPodcastの録音は迷惑になると思ったので「お預け」になってしまった。そういうこともある。それでしょうがないのでうだうだと過ごす。昨日日記で記した「越読る」のPodcastを楽しませてもらったり、Discordなどでチャットをしたり。そのDiscordの友だちのサーバ(グループ)でドイツから来られたという方が英語でメッセージを送られていて、ぼくがそれを通訳して日本語として伝える展開になる。図らずも、いつもぼくが言っていた「『橋』になりたい」という目標を達してしまったということになってしまった。そういうこともある、そういうこともある……。夜、別のミーティングにZOOMで参加する。そこで、明日に控えた中秋の名月を愛でるべく今日は月について学ぶ。月に存在する数々のクレーター、月探査の歴史、月がなければ地球の環境はどう変わるかについて、など。天文学の知識が豊富なプレゼンターの方の語りを楽しむことができ、実に充実した時間を過ごさせてもらった。ここでも「人間力」を確かに感じる……ぼくは(これこそ「アホちゃうか」「なんでやねん」という話になるのだけれど)過去に読んだ月にまつわる書物のことをあれこれ思い出してしまったので、そうなると発達障害ゆえの衝動で動く人間の悲しさでポール・オースターの『ムーン・パレス』を引っ張り出してしまったりした。過去(いまから30年も前だ)、この青春小説を読みふけった日々を思い出してしまう……がこの日記もスペースがなくなってしまった。その後ベトナムの方と日本語でチャットを楽しんだりする。ああ、あらためて「文化の違い」「個性の違い」って面白いなあ、と思った。同じ文化圏に住む似たような人間ばかりだったら世の中つまらなくなる、ということでいいんだろうかと。なら、こんなここにいてこんな文章を書いている人間(つまりぼくです)も「OK」ということになる……こう書いて、「ああ、今日の日記には『オチ』がない」とスッキリしない気持ちになってしまうのもぼくの「関西人の血」ゆえだなと思った。
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