跳舞猫日録

Life goes on brah!

2024/06/14 BGM: Zazen Boys - CRAZY DAYS CRAZY FEELING

今日は休みだった。今朝、ある不思議な感覚というかもっと言えば不快極まりない感情を味わう。でもそれがなんなのかわからなかった。いつもながら鬱でドツボにはまってしまったのか。それともこの完全に単調な生活に飽きてしまったのか。気分を変えるべく図書館に行きそこで藤沢周『陽炎の。』を借りたりしたのだけれど、それでも気分は変わらず。しょうがないのでお金があるわけではないのにちょっとばかり「冷やかす」つもりで町にある古本屋に行く。するとなんと、まったく予期してなかったV・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』があったので買い求めてしまった。名著の誉れ高い『脳のなかの幽霊』も読み返したくなってしまった。

でも、いったいぜんたいどうしてなのか。この人生に飽きてしまう原因はどこにあるのか。ぜんぜんリッチな人間ではないにせよ、たしかな仕事がありグループホームで衣食住も確保できていて生活の心配はさしあたって存在しない(と思う。このことを思い返すと、実に福祉につながれていることがありがたい)。自由な時間は英会話だって楽しめているし読書だってできている。ならば、こんな生活に飽きるなんてぜいたくというもの。でもなんだか囚人の生活のような気分になってしまって……どうせならこんな気分をふっ飛ばしてしまうような「非日常」的なイベント、「ハレ」の出来事が必要になるのかなとさえ思う。昔はそんな「非日常」のイベント、たとえば町のお祭りやバーベキューなどを時間とカネと体力のムダと一蹴したものだが(その一方で酒に溺れていたのだった)、でもいまならわかる。そんな「非日常」に「狂う」ことこそ、この単調な生活の中でぼくを本格的に「狂ってしまう」ことから遠ざける……『ショーシャンクの空に』をふと思い出す。

たぶんだけど、そんな奇妙な感覚にとらわれて過去に元上司に職場で暴言混じりに叱責されたことまで思い出してしまい、トラウマがフラッシュバックするなんてこともあってしまったのはこの熱い熱い気候によるものなのかなとも思う。とても熱い、まだ梅雨前というのに夏が来たのかとさえ錯覚させられる日。服を半袖シャツにするなどしてなんとかこの暑さに対応してしまった。弁当を食べ、昼寝をしてまた外出して髪を切りに行く。でも、行きつけの1000円カットのお店は閉まっていた。定休日だったのである。なので、なんだかなにもかもうんざりしてそれ以上いつものようなイオンに行ったりする気にもなれず、ふてくされたような気持ちを抱えて自室に戻った。だめだこりゃ、である、

自室でそんな感じでうだうだしていると、前にハマって以来なんとなくインストールしたままになっていたスマートフォンのアプリのClubhouseの通知を知る。ある方がイベントを開かれたというのだった。特にやることもなかったので(本を読む気さえ起こらなかったので)、参加することにした。そこでぼくたちは英語を使って、ホストの彼女とフリートークを楽しむ。ぼくの番が来て、面白おかしいことなど話せるゆとりもなく往生してしまったもののなんとか英会話教室で抱えている問題を話す。というのは、ときおり英語をしゃべろうとしても「間」「一旦停止」(英語で言えば「ポーズ(Pause)」)ができてしまうのが難なのだった。話そうとしてもぎこちなくなり、ネイティブの方のようなよどみない・当意即妙な語りができないのだった。「立て板に水」にはまったくもってほど遠い。

実にこんな「重い」話題にホストの女性は気さくに答えてくださり、それは自然なことだとおっしゃられた。そして、彼女の流暢な英語を聞き取れているぼくのリスニングの能力をも褒めてくださった。だからあとは、感情がもたらすことを自然に話せばそこから得られる小さな・たしかな成功体験が積まれ、そこから少しずつ新たな成功体験がもたらされるとアドバイスをくださった。実に励まされた。やってみたい。その後、気分が晴れたからか不思議と佐々木敦『「教授」と呼ばれた男』の読書が進み、そして今日が終わった。