跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/02/06 BGM: 新居昭乃 - 懐かしい宇宙

昨日陰鬱な気持ちで過ごしてしまったことが尾を引いているのか、今日もあまり気分がよくなかった。どうしてこんなに陰鬱な気持ちになるんだろうと自問自答を繰り返してしまったのだけれど、答えは見つからない。もしかしたら実はシンプルに、季節が少しずつ変わっていくことに自分の心がついていけていないというそれだけのことなのかもしれない。それで読書を諦めて、WhatsAppで友だちにメッセージを送った。自分の中からそうしたメッセージが出てきたこと自体に驚く。ただ挨拶をしたり感謝のメッセージを送ったりするというだけのことを自分が為したことが驚異に感じられた。英語でメモを書いたりそうして他人にメッセージを書いたりすることが自分の中の力を確かめさせてくれて、まだ生きていけるのかもしれないと思わさせてくれた。

記憶は過去に向かっていく。過去……10年ほど前、本当に仕事で無理難題を押し付けられて、誰にも相談することを試みたりせずに自力でなんとかしようと思って、でもできなくて結局自殺未遂をしたのだった。当時のことを私はミクシィというSNSに書いている。結局入院してその後自宅待機期間を読書と飲酒で過ごしたのだった。神谷美恵子やV・E・フランクル、そして同郷の先輩である車谷長吉を読み人生の不思議さに思いを馳せた。今、ミクシィの当時の日記を読み返すと自分の思考の狭さ、視野の狭さに呆れる。自分のことだけを見つめて、自分の生きづらさを苦しむことがすべてだと思いこんでいた。よくそんなところからここまで来れたものだと思い、自分は成長してきたということかもしれないのだなと思う。また神谷美恵子を読み返してみようか。ああ、あの頃、徹底的に苦しみに浸って過ごしたことが今に活きている。

前に西村賢太のことでLINEでメッセージをくれた女友だちに、結局自分は日記しか書けないようだと返信を送った。ただ、彼女が教えてくれたのは自分がいつの間にかそうして野心を煮えたぎらせることを忘れてしまっていたことだった。自殺未遂をした頃、同人誌に小説を書いてひと山当てようとしたことを思い出した。酒しかやったこともないのにイリーガルなドラッグの売人についてイマジネーションを膨らませて、阿部和重みたいな洗練されたものを書こうと無理をしたものだった。今思い出すと赤面する。だが、それでも挑戦していただけすごいと言うべきなのかもしれないとも思った。その後断酒会に入り酒を止め、無茶な生活を改めて今のように生き始めたのだった。そしてその女友だちと出会い……すべては今につながっている。

トルコで地震があったと聞いた。WhatsAppを通して私はトルコに1人友だちを持っているので彼にメッセージを送った。彼からはかつて、トルコが親日国だということを教わった。英語を勉強したことでこうして自分の生活にも広がり、深まりが生まれたことを思う。この空の下で自分の友だちが一生懸命生きていて、日々を楽しんでいる。この日記もそうした友だちに宛てて、自分自身の日々をシェアできないものかと思い始めたのだった。私は上述したように実にいびつな、実に不器用でスットコドッコイな人生を歩んできたのだけれどそんなことが相手の関心を惹くならと思う。そして、そうして他人を希求する心理こそが今の私を突き動かし英語を学ばせているのだと思い至る。こうして日本語や英語で日記を書いて……ペラペラに英語を話せることに憧れを抱いて、劣等感に苛まれた時期もあったことを思えば自分はずいぶん変わったものだ。ポール・ウェラーのごとく自分は「変わる」ことを恐れず突き進みたい。