跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/06/29 BGM: R.E.M. - Why Not Smile

今日昼休みに、ぼくはFacebookをチェックしてふとロシアのビクトリアさんがぼくについて言及しておられることを知った。ユーモア、つまり笑う力についてだ。それはまさに「青天の霹靂」というやつで、そして「身に余る光栄」と言うべきリアクションだった。ありがたい……改めてぼくは「いったい現実とは何だろう」「こんなことがありうるものなのか」と感慨にふけってしまった。今から10年前、こんなことが起こるとぼくはぜんぜん予想できなかった。こんな時、ぼくは思わずうれし泣きにすすり泣いてしまう。男は涙を見せるのはみっともないとも言うけれど、放っておいてほしい。泣きたい時は好きに泣かせてほしい……そして、今までずいぶん厳しかった時代を自分は「生き延びた」のだなと思った。いじめられっ子だった過去、異物扱いされた時代。そしてアルコール依存症に苦しんで「もう死にたい」とまで思いつめて、実際に死ぬ寸前まで至った日々。でも、そんな日々を自分はくぐり抜けてここまでやってきたのだった……ああ、Discordのぼくのコミュニティも人が定着して下さっていて、人の優しさをしみじみと感じてしまう。ああ、実に骨身にしみる。

ビクトリアさんの問い「Looking backwards, do u feel that your sense of humour change?(過去を振り返って、自分のユーモアのセンスは変わったと思いますか?)」にぼくはこう答えたい。十代の頃はぼくはドリフターズの『全員集合』に興じたりして過ごしていた。ドリフの笑いはぼくの解釈では「弱者をいたぶる笑い」ではなく「強者をおちょくる笑い」だったと思っている。さまざまなシチュエーションでいかりや長介演じる横暴な上司やリーダーや教師という人たちがいて、その横暴な強者を他の4人がどうおちょくるか考えている……ぼくはハラスメント的な笑いは好きではない。弱者の劣等感をつついてやりこめるような、そんな笑いは確かにある程度笑えることは認める。でも、そうした笑いはぼく自身が過去にやはりさんざん教室の中で「やりこめられた」ことを思い出させられる。お前自身に発言権も尊厳もない、とまで言われかねない勢いで周囲に押しつぶされそうになって……そんなこともあって、厳しい芸人たちの上下関係の中で成り立つダウンタウンのお笑いがピンとこなかったのかもしれないと思った。いやもちろん、彼らのセンスが飛び抜けている天才的なものであることは認めるのだけれど。

今日も仕事をしながら、「もしここで死んだら」と考えてしまった。もし今日がすべての終わりだとしたら……そしてぼくは「まだ死ねない」と思った。まだまだやりたいことはある。「ブリッジャー」になるという夢もまだ実現できていないし、読みたい本も出会いたい人もたくさん存在する……昔は「いつでも死ねる」と思って生きていた。「死にたくなったら(あるいは『にっちもさっちもいかなくなったら』)死ぬ」と思って。それが潔い生き方だと信じて……でも今はぼくは自分についてこう考える。ぼくの命や存在それ自体はぼくだけのものではない。ぼくが勝手に「気に入らないから捨てよう」と思ってぼく自身を投げ捨ててしまうと、それはとてもエゴイスティックな行動を意味することになる。ぼくはたくさんの人に支えられて生きている(Discordのコミュニティも100人を超えた)。つまり、ぼくの命や存在を支えてくれるたくさんの人とぼくは協働関係を結べている。ゆえに、ぼくはぼくだけのものではない。ぼくは他人が気にかけ、心配する対象でもありうる……同語反復/トートロジーになってしまったかもしれないけれど、でもぼくはそんな理屈から自殺・自傷を思いとどまることができている。

仕事がはねた後、夜にZOOMでのミーティングに参加する。今回は「コロナ禍で360度変わったこと」をテーマに話し合う。コロナ禍でぼくはZOOMを使うようになり始めたのだけれど、今ではそれも板について気軽にさまざまな場所で行われるミーティングを覗けるようになった。それが大きな変化の1つだろうと思う。ただ、ぼく自身は一応1人のエッセンシャルワーカーとして働いているのでリモートで働くこともなかった。コロナ禍で働き方自体が変わったということはない……そんなことを話す。ふと、ぼくはワクチン接種のことを考えていた。あのコロナ禍の日々で、ぼくはワクチン接種をめぐる「打ったら死ぬ」「安全性が保証できない」という風説にずいぶん翻弄・困惑させられたなと思った。実際にこのワクチン接種をめぐって陰謀論をずいぶん読んだりもしたのだった。自分自身をどう正気に保ち、健全に生きるか。ぼくがそうできているとすれば、それはもちろん皆さんのおかげということになる。改めてこの日記を読んで応援して下さる方に感謝したい……そんなこんなで日中あれこれあって疲れたので夜は早めに眠った(このミーティングの後に行われた、ビクトリアさんが開かれたZOOMでのミーティングにも参加できなかったのを残念に思う)。