跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/08/11

BGM: XTC "English Roundabout"

朝、九州に居る友だちとWhatsAppで話す。私自身が断酒会でお世話になった方との死別を体験し、その後青木新門氏と中井久夫氏の死のニュースに触れたことがショックであったことなどを伝えた。もちろん、いずれ誰もが亡くなる運命にある。「さよならだけが人生だ」と言ったのは井伏鱒二だったか。だが、わかっていても辛いものは辛い。私にできることは、そうした先人たちが残したものを自分なりに引き受けて、そして後の世代に託していくことなのだと思う。中井久夫の本を読んで、自分なりに勉強したいと考えている。

いつも書いていることだけれど、私は本当はプロの作家になりたかった。だからこそ本を読み、いろんな小説やエッセイを書き鍛錬に励んだ。結局なれなかったが、それでも私は少しでも前に進むことができたのではないかと思っている。結局、私自身が自分の人生を引き受けてその人生においてどう前に歩いていくかが大事なのかもしれないと思った。世間からすれば私は相変わらずただのアマチュアではあるのだろうけれど、でも私は自分が前に進めていることを誇りに思う。それでいいのだろうと思う。読んだ本、為した努力は自分の中で生き続けている。

職場でコロナ感染者が2人出たというニュースを聞いた。なので今日は残業して仕事をした。コロナ感染者は相変わらず増え続けている。私のところにも4度目のワクチン接種の話が来ており、コロナ禍が明ける気配はない。いつも書いているが、コロナ禍が始まった頃私は「インフルエンザに比べればコロナは大したことない」という風説を真に受けてクールぶっていたことを思い出す。ただ、海外の友だちがコロナの脅威を語っていたことを聞いて考え直したのだった。英語が(それなりに)できることが我が身を助けることになったと思う。

英語にまつわるエッセイを何か書けないものかと考え、書きあぐねている。自分なりに、自分の中で血肉化した母国語と外国語の関係について考えているからかもしれない。結局自分はモノにはならなくてもこうして書くことを続けるのだなと思う。図書館が開いたら、片岡義男のエッセイで知ったサム・シェパードモーテル・クロニクルズ』やジェイ・マキナニー『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』を読んでみたいとも思った。あるいはまた若い頃に読み耽った村上春樹を読み返すのもいいのかもしれない。読書タイムはこんな風に充実している。映画もまた観たいのだけれど。