跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/11/04

今日は遅番だった。朝、ふと自分の人生を考える。私は子どもの頃、小説家になりたいと思っていた。リルケカフカに倣って、書くことによってしか自分は生きていけないと思って……結局その夢は叶わなかったわけだ。だが、書くことは今でもこうして続けている。多分書くことはこれからもずっと続けるのだろう。そして多くの素敵な人たちと出会って、楽しい思いもした。それは否定できない。今はジョブコーチを実現させたり、英語を学びたいと思っている。人生は長い。だから、焦ることなんてない。自分なりになりたいものになれればいいなと思う。

父から、近所にあるレストランに行かないかと誘われた。休みが取れたら一緒に行ってみようと思う。父のことを考えた。私が今の仕事に就いてからも、なかなか認めてもらえず苦労をした。それで私も父を憎んだこともあった……今は父は私のことを認めてくれているようだ。それがありがたいと思う。父ほど稼ぐこともできず、家族を築くこともできない。そんな情けない状態ではあるものの私は私なりに頑張ってきた。それは伝わったのだと思う。和解……何だか古い文学のような話だ。例えばポール・オースターの小説のような。

十河進の本を読み、ジャズを聴き続ける。なぜジャズが自分を癒すのか考えたのだけれど、はっきりした答えは出てこない。ただミュージシャンはその音の背後に彼らの不器用な美学や生き様を込めている、ということは言えるのではないかと思う。今日も仕事をこなした。合間にデイブ・ブルーベック「テイク・ファイブ」を聴いたりしながら。若い頃より今の方がいい。若すぎた頃、私は人生がいったいどういうものなのかわかっていなかった。あまりにも自分は経験不足で無力だった。今はある程度生き方も固まってきたから、これからも生きていける。

ふと、あるブログ記事を見かけた。「二十歳の誕生日、何をしていたか」。私は二十歳の頃からすでに人生に絶望していたので、自分の成年を祝う気持ちというのもなかった。成人式も鬱陶しいだけだと思うので出席しなかった。だから何をしていたか覚えていない。自分に二十歳の頃なんてものがあったこと自体、信じられないとも思っている。でも、過去にそういう時代があり(多分私はポール・オースターを読みふけっていたはずだ)、それが今につながっている。また二十歳の頃に感銘を受けた『スモーク』という映画を観るべきかもしれない。

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