跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/10/24

今日は通院日だった。先生に会いに行き、昨日の首尾を報告する。薬を処方してもらう間、文春オンラインに載っていた志村けんにまつわる記事を読む。彼の弟子が「弟子を辞めさせて下さい」とお願いした時、彼は怒ったという。「ダメだ。お前、この3年の間に何もやってないじゃないか」「やる人はどの環境にいても絶対にやるからな」と。この言葉が私の心を捉えた。やる人はやる……私は諦めたり環境を変えたりすることが悪いとは思わないが、しかし私自身今の仕事でずっと頑張り続けチャンスを待ち続けた人間である。だからこそ、この言葉にも真理が含まれているとも思ったのだ。

私自身、この町でずっと暮らし続けて「他にやることもないから」という消極的な理由で今の仕事を続けてきた。その傍ら、これが何になるんだろうと思いつつ英語の勉強をしてきた。仕事に関して言えばジョブコーチの案件が実現して今の会社で少しずつ働き方を変えていくことができつつある。英語に関して言えば昨日のような通訳のボランティアを頼まれるところまで来た。いや、もちろんどちらも厳しく見れば「まだまだ」ではある。だが、ならばこれから少しずつ煮詰めていきたい、本腰を入れたいと思っているのだった……。

ああ、こんな風に自分の人生に確たる課題が生まれるとは。何と不思議な人生だろう。これからもジョブコーチの案件を通して発達障害者が働きやすくなるような環境作りに携われればと思うし、英語を学び続けてこの市の国際交流のお役に立てればとも思う。だが、こんな欲望・野望が芽生えてきたのもすべて40を過ぎて酒を止めてから。人生はいったい何が起こるものかわからない。これからも、決して悪いことばかりが起こるわけではないだろう。ならばその未来をポジティブに迎えたい。ここから、この宍粟市から自分自身が置かれている環境を変えられればいい……。

志村けんにまつわるそうした逸話を読み、自分が(繰り返すが、他にどこにも行くところがなかったという消極的な理由が主であったにせよ)今の環境で粘り続けたことが力となっているのだなと思わされた。この日記だって「海外の友だちに自分のことを知らせたい」という素朴な気持ちから始めたものだが、それがずっと続いている。結局、泥臭い努力が全てなのかなあ、と思う。世の中に私ほど飽きっぽい人間はいないとも思うのだけれど、それでも地道に仕事や英語学習を続けてきたことで生まれた努力の「旨味」を噛みしめることもできつつある。その「旨味」を味わいつつ、今日も私は自分の作業に励む。

https://bunshun.jp/articles/-/37114bunshun.jp