BGM: John Lennon "Give Peace A Chance"
今日は発達障害を考えるミーティングの日だった。私は自分自身がここ最近失敗して落ち込んでいたという話をした。そしてDiscordで友だちに支えられて元気を取り戻せたことも……他の方もこの話に興味を示して下さったのが嬉しかった。Discordでは主に英語でやり取りしているのだけれど、考えてみればこのミーティングで出会った方の励ましがあってこそ私は英語でいろんなことを発表するようになったのだから、人との縁/繋がりの奥深さについて考えさせられた。ZOOMでのやり取りとなったが、楽しいひと時を過ごせた。
他の方から話されたこととして、自分のことを発達障害ではないかと思い悩む人にどう接したらいいかという話題が出た。私が言えるとしたらまず診断を受けてみることを薦めたい。そこで行われるテストやカウンセリングなどで自分自身の特性をさらに深く知ることができるからだ。そして、発達障害であることにそう囚われすぎて視野が狭くなってしまうことはもったいないとも思う。誰にだって幸せに生きる権利はある。私がまさにそうしているように発達障害を考える様々な自助グループとつながることも薦めたいと思う。むろん、その後どうするかはその人次第なのだけれど。
その後時間があった。台風接近で気分的にもすぐれないので、外岡秀俊『傍観者からの手紙』を読んですごす。碩学の書き手が綴ったロンドンからの手紙が収められており、読んでいて2003年から2005年の世界の動向がわかる。イラク戦争があり、その後のゴタゴタがあったこと。アメリカと欧州で実に空気が違っていたこと。そしてこの著者は実によく読み、よく映画を観ていることがわかりその勉強熱心さに頭が下がる。リベラルな知識人の書いたものとしては良質のものであるだろう。私自身、もっとこの著者の書いたものを読み込みたいと思った。
夜、9/11をめぐるネットフリックスのドキュメンタリー『ターニング・ポイント』を完走する。9/11以降のアメリカの迷走や混乱が生々しく綴られている。平和を築くこと、対話を重ねることが大事なのは言うまでもないことだが、それを実現させるためにはどれだけの粘り強さ/辛抱が必要となるだろう。お互いの利害の不一致や誤解や不信から裏切られることもあるだろうし、あるいは長期的なヴィジョンが見えないことが場当たり的な政策となってさらに問題をこじらせることもありうる。このドキュメンタリーはそうした問題をまざまざと現す。だが、希望をも垣間見させてくれる。双方にとって平和こそ希望だという共通認識が成り立ちうる、という希望だ。それが印象深い。