跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/01/02

BGM: Talking Heads "Road To Nowhere"

朝、ネットフリックスでエヴァ・デュヴァネイ『13th 憲法修正第13条』を観る。このドキュメンタリーは黒人差別やBlackLivesMatterを考えるにあたって観ておくべき作品だと教わったので観てみたのだけれど、確かにそういった問題を考える上での好個になりそうだと思った。あらかじめ肌の色が違うというだけで収監されるリスクが高まり、また迫害されるという不条理について考える。問題がないとは思わないが、ネットフリックスはこうしたドキュメンタリーを提示してくれるから侮れないと思った。今年もまた硬派なドキュメンタリーを観ていきたい。

昼、少し眠ったあと滝田洋二郎おくりびと』を観る。この映画は私の知り合いの日本語を勉強している外国人も絶賛していた。観ていて、柄にもなく仕事とはなにかについて考えさせられた。納棺師という、死体と深く関わる仕事をしているというだけで白い目で見られ蔑まれる。私も知り合いがそのような仕事をしていたら本能的に蔑むかもしれない。死体、もしくは死そのものを見ないで済ませようとするからこそそう感じるのだろう。今年は誰の死と遭遇し、どんなことを考えるのだろうか。新年早々考えるべきことではないかもしれないが。

夜、スパイク・リーアメリカン・ユートピア』を観る。まだサブスクやYouTubeが広まっていなかった頃、私はトーキング・ヘッズの音楽に対してある種のとっつきにくさを感じていた。今は気軽に聴ける。民族音楽を白人なりに取り入れ、洗練されたエンターテイメントとして提示する姿勢が面白いと思った。コロナ禍が蔓延する現状に対して(時期的に、デヴィッド・バーンはコロナのことなんて考えていなかっただろうが)きちんと発言/提言する内容となっている。彼の国の成熟/底力を見たようなそんな気がした。

今日はオフだったので3本の映画を観た。流石にくたびれた。いつもどんな映画を観るべきか考える。あまりにも選択肢が多様にあり、かつどの映画も「これだ!」と思わせる決め手に欠けているので迷いに迷い、結局勘に任せて観ることになる。映画はいろいろなことを考えさせてくれる。読書の方は相変わらず宮台真司『〈世界〉はそもそもデタラメである』を読んでいる。どうやら映画関係の本で年始を過ごすことになるのだろう。ちょっとした私の中の「映画ブーム」が来ているらしい。図書館が開いたら小林信彦の映画評についても探してみようかなと思う。