跳舞猫日録

Life goes on brah!

2024/12/16 BGM: Depeche Mode - Just Can't Get Enough - Schizo Mix

今日は遅番だった。今朝、いつものように英会話関係のZoomミーティングを楽しむ。その後、グループホームの自室で二度寝しようとしても脳みそがつくだ煮になってしまいそうな気がして落ち着かず、結局これまたいつものようにイオンに行ってそこで考えごとをしたりあれこれ本でも開いて過ごそうかとしたりする。いつだってこうした遅番勤務の日、つまり午前中に余裕がある日にいったいその時間をどう過ごしたらいいのかまったくもってわからず、落ち着かない。自室でネットフリックスの映画かドラマでも見るかと試みたこともあったけれど、見ていても仕事のプレッシャーもあるのでおしりがむずむずして集中できないのだった。だから結局、イオンに行ってさっきも書いたように本をめくるかメモパッドに英語でメモを書いたりして過ごすことになるのだけれどなんだかこれも味気ない過ごし方というか、そろそろマンネリを感じ始めてきたので趣を変えて近所の市役所近くの公園をぐるぐると散歩というか散策というか、そんなことをして頭をからっぽにして身体を動かすことに努めたほうがいいのかなあ、と思えてきた。グループホームの管理者・副管理者の方も薦めてくださった過ごし方だが、また余裕があればやってみようと思った。

そんな感じで今朝はまったくもってなにもはかどらず、時間だけがいたずらに過ぎていくのでそれこそイライラして脂汗さえかいてしまったりしたのだけれど、なにかいいことはないだろうかとカバンをあれこれ探っていたら――我ながらいったいぜんたいどうしてそんなことになるんだかわからないが――カバンの底に吉田健一の『時間』という文庫本があったのでそれをしばし読みふけった。いや、頭に入るコンディションではなかったのでさらりと読んだのだが、ともあれそれ(だけ)が今日の収穫だった。悠久の時間が音もなく流れていって、それはぼくが生まれる前も亡くなっても、いつだって変わることがない……そんなことを(まったくもって哲学も科学も知らないトーシロの考えではあるにしても)思ったりしたのだった。以前に読もうとして見事に挫折したブライアン・グリーンの分厚い本にまた挑んでみようかな、と思ったり。

それはそうと、今朝あったもう1つの特記すべきできごとがある。あるぼくが参加している英語学習者向けのライングループで、タイムラインにぼくがこんなメッセージをあいさつのつもりで投げかけてしまった。「What's the matter with you?」。これは文字どおり万座の不興を買い、怒りさえ呼び起こしてしまってエラく恥をかく結果となった。察された方もおられると思うが、このあいさつは「あんた、正気?」みたいなとても攻撃的・喧嘩腰に聞こえる言葉なのだ。ぼくは恥ずかしながらそんなこと知る由もなく、ネイティブのユーザーが「日本人が犯しがちなミスですね」と助け舟を出してくださった。ちなみに「What's the matter」だけなら問題はそんなにないのだとか(でも、あとでやっぱりこういう場合は「How are you?」の方が無難とも聞いた)。ぼくとしては喧嘩を売るつもりなんてなかったのだが、なんにせよ無知は怖い。汗顔の至りで平謝りし、10年英語を学んでいてもこんな初歩的なミスをしてしまうものなのだなあと「ビギナーズ・マインド(つまり『初心』)」を持ち続けることの大事さを痛感したのだった。

思い起こせば大学で英文学を修め、その後は酒に溺れたりして英語どころの騒ぎではなく文字どおりエラい目に遭ったりしたのだけれど、それでも40からまた英語をやり直し10年ほど経とうとしている。でも、思えば英語の語学力(俗に言う「コミュニケーション・スキル」「コミュ力」)で人を打ち負かしたり優越感を持とうと感じたことなんてこれっぽっちもない。そんな「こまい」「セコい」ことを考えてもはじまらない。ぼくは英語を人と人をつなぐ架け橋というかコネクタだと考えているので、共通のトピックでどう盛り上がれればいいかとあれこれ試行錯誤する。それはときに政治的な議論になったり、他愛のない空談になったりすることもあるがともあれ同じ時間を楽しめることが大事だ。こんなことを書くときれいごと・カマトトの極みに響くかもしれないが、ぼくは自分が英語がペラペラだとか英語の達人・上級者だとか考えたりもしない。たしかに「ああ、昔と比べたら上達したかもしれないなあ」と思うことはないわけではないが、それでもさっきも書いたが初心を持ち続け、ついでにこの発達障害的というか多動な好奇心を持ち続けせっかちに動き続けていろんなトピックに噛みついて、ミスを恐れずやっていきたいなと思っている。なんにせよ、学びの過程はまだまだ続くのだった。