跳舞猫日録

Life goes on brah!

2024/12/15 BGM: Level 42 - Starchild - Remix

今日は休日だった。今朝、例によって英会話関係のZoomミーティングに参加しそこで英語でフリートークを楽しむ。その後、図書館に行きそこで轟孝夫『ハイデガーの哲学』や鷲田清一『所有論』などを借りる(どうせ年末年始は大忙しなので読めっこないのだが)。その後、イオンに行きそこで1週間のふりかえりをしたり英語でメモを書いたりしてあれこれ考えごとをしようかと思ったが、clubhouseにてアニメにかんする面白いルームが開かれていることを知る(こんかいのテーマは『ダンダダン』と、そこから付随するファンアートから派生した「ブラックウォッシュ」という政治的なイシューについてだった)。ぼくはアニメとはぜんぜん縁のない生活をしていて、『ダンダダン』は原作が未来屋書店において大々的に売られていたのは見たことがあるが関心も湧かず、それどころかさいきんのアニメもなにもかもうといありさまなのだった(たぶん加齢のせいだろう。だから、読みふけってしまう本も実に古くさくシブい本ばかりだ)。だが、参加者の方々がなごやかな中に刺激的な議論を交わしておられるのを知り、「聞き捨てならない」「ぜひ末席にて参加させていただきたい」と思いしばし参加してしまった。

ぼくは心が汚れているのか、ついつい「政治をアニメに持ち込むな(あるいは映画や音楽などなんでもかんでも)」といった排他的な・極端な意見を目にしてしまう。ぼくの場合は、この意見にはとうてい賛同できない。というのは、ぼく自身そうした政治的な尺度やあるいは哲学・心理学などのシリアスな問題意識が好きでアニメなどにそうしたことがらを読解のために持ち込んだり、あるいはそうしたアニメからあまつさえ「どう生きるべきか」「存在とはなにか」「世界とはなんだろうか」といったことを読み取らんとする傾向があることを認めてしまうからだ。その意味ではいまだぼくは批評家気取り・ジャーナリスト気取りのトーシロに過ぎない。実に汗顔の至り(でも、そんな「気取り」があってこそ身の丈に合わない哲学や現代思想を読んでみたり、そうした思索にからめて上野俊哉なんかの評論を読んでみたりするのだが)。でも、ぼくが書けるのはふわっとしたあいまいな一般論だけで『ダンダダン』を詳細に論じることなんて逆立ちしたってできないが、でもそんな一般論をかましてしまうならそうやって問題意識を過度にセンシティブに・微細に読み取りそこから排他的に「これがよくない」「これが正しい」と排他的に意見を表明することは真の「寛容」「多様性」から遠ざかることではないか、とも思ってしまう。

なんだか「寝ぼけたこと抜かすなボケ」という意見が聞こえてきそうだ。それはそうで、ぼくの限界だろう。というのは、日本に住んでいてこのアジア的な要素(間違っていたらお叱りを願いたいが、少なくともこの黄色人種の持ちうるさまざまな特徴)が原因で差別を受けることはそんなにたくさんはないからだ(ぼくは発達障害者なので、その事実から「これ、『発達障害差別』じゃないか?」「この人、ぼくを差別しているんじゃないか?」と思うこと・疑ってしまうことなら山ほどある。だが、それを言い出せばぼく自身だって発達障害についてかんぜんに・パーフェクトに知り抜いているわけではないので他人を偏見・認知バイアスからゆがんでとらえている可能性も山ほどある。でもこの話はまた別の機会に……)。話が錯綜してしまったが、イマジネーションを駆使して起こっている差別問題をなまなましく捉え、そこから他の人種や民族性を理解しようとする試みが大事なのだろうと思う。そして、『ダンダダン』をめぐるこの問題にしてもその意味でははからずも好個な試金石になったのだろう。でも、そこから「めんどくさそうだから差別問題はノータッチで(アンタッチャブルなもの・インビジブルなものにしておけば『誰からも』文句は言われまい)」となってしまうとあらたな問題のはじまりなんだろうな、と思う……ごめんなさい、なんだかコンニャクみたいにグニャグニャした空理空論を書き連ねて終わってしまうことになった。

午後になり、グループホームの本家に行きそこで副管理者の女性にお会いする。今週分の生活費を受け取り、そしてどうやってマイナンバーカードを作るか話し合う(ついにぼくも、カチカチ山よろしくおしりに火がついたのだった!)。そして夜になり、ある海外の友だちが教えてくれた「Episoden」というプラットフォームを試してみる。これはビデオ通話を介して海外の英語学習者の人たちと1回につき8分間のセッションが楽しめるというもので、あれこれ試行錯誤してやっと登録を終え使ってみたらなかなか面白い。俗に言う「ネイティブ」な英語(つまりアメリカやイギリス)に限らず、さまざまな多様性に満ちた英語を楽しめるようだ。ぼくの英語はどう聞こえるんだろうか。なんにせよ、もっとこのプラットフォームを掘り下げたいと思った。