跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/12/27 BGM: This Mortal Coil - Kangaroo

ディス・モータル・コイルの音楽を満喫しつつ、今朝ぼくは平出隆が記したベルリンに関する書物『ベルリンの瞬間』を読んだ。著者は日記的なスタイルというか構成で、日々をどんなふうにベルリンにおいて過ごしたか記している。ベルリンが大きな、歴史的な出来事に揺れた期間(20世紀の終わりかけの時期のこと)。とてもすばらしいドキュメンタリーだ。

唐突に、こんなことを思いついた。ぼくの生活はどうなのだろう? ぼくの生活はそのまま、さまざまな歴史的できごとといまのできごとのミクスチャー(混合体)だ。つまりぼくは、この町でたくさんの先祖たち・先人たちの築き上げた遺産に守られて生活している。そしていまを生きる人たちと暮らしている。今年のできごとを思い出す――今年、友だちのプレゼンに参加してたくさんの歴史的な事実を学んできた。今年はぼくにとって学びの年でもあったと自負する。

この平出隆の生活の態度・スタンスを見習いたいと思う。とても謙虚で物静かで、冷静な生き方だ。彼は静けさを保ち続けていて、何も大きな声でうるさく主張したりしない。彼はヴァルター・ベンヤミンフランツ・カフカの本を読んで考えを深める。ベンヤミンカフカは好きなので、またベンヤミンの透明度の高い散文に触れたくなってきた。

とりわけXをはじめとするSNSソーシャルメディア)において、ぼくはこんな印象を抱く。たくさんの人々が冷静さ、フェアネスをそうしたネットの場で見失っているように思う。何かに惑わされている。でも、その何かがぼくにはわからない。自己正当化だろうか、盲信だろうか。言論の自由内心の自由を守る側に立ちたいと思う(どんな考えも、内心で持つ限り許されるべきだ)。でも、ぼくはその考えを外に出す場合のことを考え慎重かつ正直でありたいと考える。なぜならそうした告白は時に暴力として働くこともあるからだ。

今年――ぼくたち(友だちとぼく)はこの町についてずいぶん話し込んだ。いま、ぼくはこんなことを考える。Xと距離を起き。この町とこの生活について英語で紹介したい(またインスタグラムを再開することになるかもしれない)。夢は……こんな夢があった。世界とこの町をつなぐ、「ヴァーチャル・ブリッジ(橋)」の役割を務められるような人間になれたら、という。そしてこの町を紹介したい、とも。