跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/08/16

BGM: UNICORN "人生は上々だ"

今日は早番だった。朝、前にMeWeで「あなたはカリスマ的だ」と言われたことを思い出してしまった。カリスマ的だなんてこれまでの人生で言われたことはなかった。だからもちろん嬉しかったのだけれど、私からすれば例えば片岡義男村上春樹のような人物こそカリスマ的と呼ばれるにふさわしい。でもそれは彼らがベストセラー作家だからというわけでは必ずしもない。彼らは自分自身の人生においてこなすべきミッションを見出し、こなし続けている。そのストイックな姿勢において敬意を感じるからそう思うのだった。

敬意を感じてしまう、ということであれば私の身の回りにはそういう人が大勢いる。私の知り合いの元ひきこもりの人(今、そういうひきこもりの人たちの支援活動を行っている)に対しても敬意を感じるし、ミュージシャンにしてYouTuberである方や勤め人の傍らイラスト作成をこなしている方だって敬意を感じる。「朱に交われば赤くなる」というが、私自身そういう人たちとの交流を重ねることによって感化されて人間的に成長したり変化したりしてきた部分はあったのかもしれない。少なくともこうして日記を書き続け仕事を続ける過程でそういう仲間から触発された部分はある。

こういう話になると、私は真心ブラザーズの「空にまいあがれ」という歌を思い出す。「君に会えてよかったよ 僕らお互いすごいのさ」というパンチラインを備えたこの曲から幾度と励まされてきた。すごいということで言えば、逆に考えればすごくない人などいない。どこにもいない。綺麗事に響くかもしれないが、そういう人間観とでも呼ぶべきものを私は持つように心がけてきた。人間とは実に、不遜な言い方になるが愛おしくかわいい存在だ……私は哲学や文学から学ぶ傍ら、こうしたストリートワイズたちの知恵から多くを学んできた。それは自分の中で生き続けている。

夜、グループホームで静かにジェイ・マキナニー『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』を読み始める。「きみ」という一人称をヴィヴィッドに活かした若き日の高橋源一郎による翻訳は極めて読みやすく、今読んでもすこぶる新鮮に感じられる。が、非常に眠かったせいでぜんぜんはかどらない。後で調べたところによると、こうした眠気は睡眠不足もさることながら低気圧も関係してくるものらしい。だとしたらしょうがないので大人しく眠ってしまった。「くうねるあそぶ」と俗に言うが、近頃睡眠も人生に必須の「娯楽」だと思うようになった。どうせならファニーな夢を見られる眠りを貪りたいな、とも思う。贅沢だろうか。