跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/04/30

去年の5月末に私はこの日記を書くようになった。それから1年が経とうとしている。私は少しは成長したのだろうか、と考える。いつも同じことを書いている気がする。こういうのをマンネリと呼ぶのではないだろうか。同じことばかり……子どもの頃いじめられていたこと、変わり者と見なされてどこに行ってもおみそにされていたこと。そんな過去が今でも自分自身を呪縛しているようで情けなくなる。今の会社に入ってもぜんぜんうまくいかず、自殺未遂をしたこと。私はそんな過去から逃げられないままでいる。そんな過去から今を生きることを始めようとしている。

こんな人生、カッコよくなんかない。サクセス・ストーリーとは縁遠い人生……でも、私はそんなネガティブな思い出を引き受けようとしている。今もなお、会社ではぜんぜん受け容れられていなくて変人扱いだし、金にも慢性的に不自由しているのだけれどそれでもここから腹を括って始めるしかないと思っている。ああ、また同じことを書いてしまった。いったいいつまでこんな過去の辛い思い出を書かなければならないのだろう。そして、今を生きようとしていることも、繰り返し繰り返し書き続けている……例えば恋をしているとか、そんな華々しい出来事を日記に書けるようになるにはまだ時間がかかるようだ。

今日は早番だった。昼休み、上に書いたような自分自身のこれまでとこれからのことについて考えた。成長したのだろうかと考えて、時には過去を振り返ってみるのも大事かもしれないなと思ったのだ。マシュー・コリン『レイヴ・カルチャー』を読み始めた。イギリスで勃興した音楽とドラッグが結びついたムーブメントを記録した本なのだけれど、難しいというか晦渋な筆致が印象的だ。私もお酒というドラッグをさんざん体験したことがあった。今はもうお酒を呑みたいとは思わない。シラフでも充分「酔う」ことはできると思っている。

ああ、こんなカッコよくなんかない人生……こんな人生を自分の人生と引き受けて生きることができず、何度も駄々をこねるようにして外に文句をつけたことがあった。政治が悪い、時代が悪い、などなど。今はそんなことは考えない。政治や時代に文句をつけることはもちろん大事なことだが、私は自分のこの人生の主人公としてあり続けたい。そこから声を上げていきたい。自分の仕事を自分のなすべきこととして引き受けて、余暇は読書や映画鑑賞で自分を育てていく。そんなことを続けていきたいと思っている。そうすればこの人生も少しはマシになるかもしれない。