跳舞猫日録

Life goes on brah!

2021/09/16

朝、clubhouseで英語のレッスンをする。トークのテーマが「お金と時間、選ぶとしたらどっちを選ぶ」というものだったので私は時間を選んだ。生きるということは体感する濃密な時間を感じることだと思うので、長生きして日向ぼっこを楽しみたいと思ったのだった。ただ、お金があれば時間を節約できるという意見もあり、有意義なトークになったと思う。clubhouseの流儀にも慣れてきて、色んな人の話を聞かせてもらうのが楽しくなってきた。英語でアウトプットする機会を増やして、もっと流暢に喋れるようになりたい。

日々は変わらずに続く。仕事をして、本を読んで、映画を観て……多分将来に目標もなにも持たずに生きているのが悪いのだと思うのだけれど、ではなにを目指したらいいのだろう。昔はもっと幸せになりたいとか、ビッグになりたいとかあったのだけど……ビッグにはなれなかったけれどそれはそれで仕方がないと思う。幸せにはなれたような気がする。どちらにしても今の私にはもう必要のない執着だと思う。今、私はどうなりたいのかわからない。アイザック・バシェヴィス・シンガーに倣って、この人生の筋書きを神に書かせるとしようか……。

夜、村上春樹について友だちとオンラインミーティングで話す。2021年のノーベル文学賞の発表が来月にあって、彼がずっとノミネートされてきたという噂(だと思う)、でも取れなかったという現実について話した。私にとって村上春樹は、自分の考え方や価値観を作ってくれた人でありそれで充分だと思う。ノーベル文学賞で権威付け、なんてことはしたくない(そこまで優れた作家であるという証明が仮に成り立ったとしても、彼の作品を読まない人生も立派な人生だと思う)。私は彼の文学が好きだ。それでいいと思う。

考えてみれば高校生の頃に『ノルウェイの森』を読み、それで感動して彼の世界に本格的に分け入ることになったのだった。なにが好きで読んでいたのかわからないけれど、多分村上春樹の作品が周囲への違和感を敏感に感じ、生きづらい人がその生きづらさを向き合っている、そんな話だったから好きになったのだと思う。『ノルウェイの森』に関して言えば、「俺が俺が」というようなアクティブな男の話ではなく揺れ動く繊細な心を敏感に描いた話だったので、そこにリアリティを感じたのだった。私もなにか書いてみようか……ただ、なにをどう書いたらいいのかまるっきりわからない。