跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/12/26 BGM: 井上陽水 - 黄昏のビギン

今日、図書館に行った。たぶんこれが今年図書館で本を借りる最後の機会となるだろう。デイヴィッド・チャーマーズの『リアリティ+』という本を借りる。その後、グループホームに戻りさっそくそのチャーマーズの本を読むつもりだったのだけれど、夕食後グーグー眠ってしまった。なんと、9時間も眠ったのだ! どれだけ疲れていたか推して知るべし。なんにせよ、悔やんだって始まらないのであきらめることにした。

図書館はこの期間、特別サービスということで10冊まで本を貸し出すことになっている。この日記でも書いてきたけれど、たくさん読みたい本がある――たとえばディケンズフローベールヴァージニア・ウルフ。そして現代の作家たちも。でも、どうしてなんだろう。なんでこんなにたくさん本を読みたいと思うのか……昔はぼくは、世界に関する知識を得たいと思っていたのだった。だから、本を読む必要があるのだ、と。

言い換えれば、ぼくはぼくの王国の中にいたたった1人の人間ということになる。ベッドルームの中の小さな、隔絶した王国の住人だった。従者もおらず、ほかに国民もいない、そんな王国。ぼくがたった1人の大君だった。でも、40になって、ぼくはたった1人の外交官として他人とコミュニケーションを楽しみ始めたのだった。

いま、ぼくはこんなふうに考える。読むことはぼくたちの中で知識を築き上げる方法と受け取る。でも、ぼくたちは同時に他人とコミュニケーションや議論を楽しむ(池澤夏樹が言うように、ぼくたちはそうやって「化学反応で」さまざまな思いを交換する)。だから、ぼくは読書という行為にこう意味・定義を付したい。読むことは、対話することだ。

ところで、今年読んだベスト10の本となるとどんな本になるんだろう。決めようと試みる。ぼくは記録をこまめにつけたり振り返ったりする人間ではありえない(実に、ぼくは日記も読書メーターもめったに読み返さない)。言い換えれば、ぼくは過去の日々の重力から自由とも言える。そして、来年に対して心配することもすまいと決めた。いまを生きる。今日を。何ができるだろう、今日は……まず断酒。そして読書、それから仕事。アホみたいな人生かもしれないけれど、これがぼくのやり方だ。