跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/12/17 BGM: 細野晴臣 - LAUGHTER MEDITATION

今朝、ぼくはFacebookを介したZOOMでのミーティングにいつものように参加した。毎週日曜日はぼくたちは3人か4人でフリートークを楽しむ。今日、まずそれぞれのメンバーが自己紹介をする。ぼくは過去に早稲田に住んでいたことを話した。そして、ぼくは過去に早稲田大学に通っていたことをも教えてしまった。でも、ぼくはいつもこの事実を他人に話すべきか迷っている。なぜかはわからないけれどぼくにとってこの事実を他の人に伝えることは勇気がいることである。ほかのセンシティブな(つまり繊細な)ことがらと同じく。たとえば、ぼくが発達障害者であることやアルコール依存症で断酒を続けていること、などなど。

そのミーティングのあと、部屋を出てイオンに行きそこで阿久津隆『読書の日記 本を出す 指を切る お葬式』の残りを読む。昨日書いたように、ぼくはこの日記に吸い込まれてしまっている。残りの巻もぜひ読みたいと思っているところだ。

図書館を2館「はしご」して村上春樹の小説やカール・オーヴェ・クナウスゴール『わが戦闘』を借りたりした。後者はDiscordで友だちが薦めてくれたので興味を持ったのだった。部屋に戻り、池澤夏樹スティル・ライフ』を読む。過去に、10代の頃にぼくはこの『スティル・ライフ』を読んだことがある。この小説は確かな、明晰な文体を備えており哲学的なアイデアの断片を表現することに長けていると舌を巻いたことを思い出す。

そしていま(いまぼくは48だが)、ぼくはこの事実を知る。あなた(そう、この走り書きを読んでいるあなただ)はぼくと同じ人間ではありえない。あなたはぼくとは絶対的に、完全に違う価値観を備えている。あなたはぼくとは違う世界を見ている。だから、あなたは謎めいた、深遠な、価値ある視点を持っている。言い換えれば、この世界はそうした数多くの「主体」「セルフ」を保持している。この世界を記述できるさまざまな「主体」たちだ。池澤夏樹のこの小説はそうした慈悲深い事実・真実を照らし出す。きわめて優しく。この本を友だちに薦めたいと思った。彼らが日本文学に興味を持つなら。

喉に違和感を持つ。大事を取って、明日は仕事を休むことに決めた。