跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/07/23 BGM: P-MODEL - BIKE

今日は早番だった。1件、ここで書くべきではないことが起こる。かなり深刻なトラブルだった。そのせいで朝から右往左往してしまい、とても気持ち的に仕事どころではなかった。グループホームの施設長の方に連絡がついたので、ぼくは仕事に入ることにして「お任せ」する。仕事に入ってからも「帰らせてもらおうか」とも考えたのだけれど、でもそんなわけにもいかないのでともかくもやるべきことをやる。そうしていると、職場の空気や与えられた仕事に自分を「フィット」させていくことができ始めて自分の気持ちを上向けていくことができた。実を言うとそのトラブルのことは職場の人には内緒にしようかとも考えた。仕事とも関係なさそうだったし、何とも「カッコ悪い」トラブルだったから……でも昼休み、施設長の方から「警察に相談しました」と聞かされそこから「職場に警察の方が来られるかもしれない」という展開になった。ぼく自身も警察の方と電話で話をする。なにせ緊急のことというか、急いだ方がいいことだと思った。となると、ぼくの一存で仕事中に警察の方と面会して話をすることを決めることはできっこない。あれこれ悩んだけれど、アントニオ猪木の精神で「バカになれ」と思って先輩に話をした。

先輩が「困ったことになったな。マネージャーに言ってみるわ」とおっしゃってそこからマネージャーと話をすることができた。マネージャーからは「警察の方が来られるとおおごとになるから、仕事を抜け出して警察に行くのはどうですか」と言われた。それで(もちろん仕事中だったのだけれど)ぼくが警察に電話で「マネージャーから許可を得られました。今からそちらに伺います」と話をすると「いえ、予定通り仕事終わりにこちらに来て下さい。それで結構です」となった。仕事終わりに警察まで行き、そしてあらためてあれこれ話をする。それで長い1日が終わったのだった……終わってみれば警察まで行って相談したことはすべて円満に解決したので、あらためてこのことについて走り回って下さってぼくの精神状態についても配慮して下さった施設長の方にはいくら感謝しても足りない。だが、その方には申し訳ない言い草になってしまうのだけれどこの件、ぼくの対応の「初速」が遅れてしまったことも確かだったのだった。いつその施設長に連絡してもつながらないということが続いたからだ。LINEで悠長に報告するのではなく、直に電話をかけて「緊急なんです」と訴えかける「押しの強さ」が必要だったのかなとも反省した。

そして、このことについて考えるとその先輩がぼくのトラブルについて親切に聞いて下さったこともありがたいと思った。てっきり「バカじゃないの」「たるんでる」と……はさすがに言われたりしないと思うのだけれど、でもぼくの中に根強い不信感・猜疑心があってそれが円滑・円満なコミュニケーションを邪魔したことははっきりしている。これに関しても猪木イズムで「バカになれ」と思ってもっと率先してぶつかっていくべきだったと己を恥じた。だが、「適当な」状況をわきまえられないのも発達障害から生まれる問題である。ぼくがこうむったトラブルを「仕事とは関係ない」「皆に迷惑をかけたくない」と「ぐい呑み」して仕事にストイックに取り組むべきだったのか、それとも積極的にシェアすべきだったのか。それは実は今でもわかっていない。ただ、警察が介入する事態になるとなると会社に迷惑をかけることはぼくだってわかる(その程度の「空気を読む」「事態を察する」力は持っていると自負している)。なので切り出したのだった。このトラブルがまたぼくに大事なことをレッスンとして学ばせてくれたと思うと、安い授業料ではなかったけれど貴重な機会だったと思った。

そんなこんなで、ヘロヘロになってしまったので夜はまた英会話のミーティングに参加する予定だったのだけれど「ドタキャン」してしまった(ほんとうに申し訳ありません)。ぐったり寝込んでしまう。スマートフォンのアプリ「エモパー」で歩数を測り始めたのだけれど、今日だけで2万歩近く歩いた計算になったと聞かされた。ずいぶん歩いたものだ……詩を書く時間も取れなかった。「バカになれ」……これから、失敗を恐れず自分を開くことを心がけてぶつかり稽古で人と向き合う訓練をした方がいいのかなと思った。これまでずっと「ナイス」であろうとして無理をしてきたのかな、と。ただ、だから「敵を作ろう」とか「反感を買おう」とか思い切ってしまうのも問題があるので(わざわざ作る必要のない敵を作ってしまうのは幼いふるまいだと思う)、あくまで自然体に振る舞えたらと思う。そして、こうして思うたびに「発達障害の生き方は損だな」「つらいな」と思うのだった。警察の方にも「いや、ぼくは発達障害の当事者でグループホームに住まわせてもらっていてですね……」と話しながら、「やっぱり自分は原理的に『少数者』『マイノリティ』なのだなあ」と少し悲しくなったりもした。