跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/08/15

BGM: LITTLE CREATURES "GIANTS ARE DYING"

今日は遅番だった。Facebookで友だちが「朝活」を行っているのを知り、私も「朝活」を始めてみるべきかと考える。私はこの日記を毎朝書いているのでそれは立派に「朝活」になるのだと思うが、他にももっと英語を勉強するなりウォーキングに励むなりして朝を有効に使うべきかなと思ったのだった。おかしなもので、「朝活」という言葉を自分の思考の中に取り入れると朝をもっとクリエイティブに過ごしたいという気持ちが湧いてくる。物は言いようとは言うが、ならば自分の思考にしっくり来るこの「朝活」という言葉を大事にしたいと思った。

今朝は時間があったので、『片岡義男エッセイ・コレクション 僕が書いたあの島』を読んだ。音楽は何を聞くべきか迷ったのだけれど、ジャック・ジョンソンドノヴァン・フランケンレイターといったサーフミュージックを聞くことにした。そうするといつもなら陰鬱に感じられる朝の空気が和らいだように感じられた。読書はスイスイ進み、リラックスした気持ちで楽しめた。片岡義男はこの本の中で人生はジョークのようなものだ、というようなことを書いている。その言葉が腑に落ち、私も自分の人生をゆとりをもって楽しめるように思った。

かつては私は、人生をもっとシリアスなものとして捉えていたと思う。生きるとはどういうことだろうか、人生に意味はあるのだろうか、というようなことを四六時中考え抜いたと思う。言い方を変えれば真面目過ぎたように思った。視野が狭かった、と言ってもいいだろうと思う。この歳になったからか、読む本も昔のようなシリアスな文学青年が読むものではなく片岡義男のような大人のためのエンターテイメントを楽しめるようになった。それが加齢ということなのだろう。もしかしたら『ハックルベリー・フィンの冒険』や『自負と偏見』を読むべき時期に来ているのかもしれない。

『僕が書いたあの島』は非常に面白い本だ。私はハワイに行ったことはなく、私が知っているALTの方がハワイ出身ということは知っていたがそんなに興味があったわけでもなかった。だが、ここで書かれるハワイのサーファーたちの生態やハワイ島の人々の暮しは実にヴィヴィッドで、片岡の筆が冴えている。想像力を駆使し、かつ観察眼を働かせて既存のイメージに収まらないハワイを見極めようとしている。片岡はハワイを書くことを通して「他者」と出会おうとしているのではないかと思った。私自身、ハワイの地を踏みたくなってしまった。