跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/05/02

実を言うと、昨日からClusterというメタバースの世界に入っていろいろ遊んでいる。とはいえ、私が持っているパソコンはすでにスペックがボロいため起動させることができない。なので、スマートフォンでclusterの世界に入ってそこで台湾や香港の人と英語でチャットをして楽しんでいるのだった。メタバースは最初は私とは無縁のものと思っていた。私はゲームをしないからだ。だがclubhouseで語学の学習のために使っている人が居ると聞いて私も調べて、とあるワールドを見つけたことがきっかけで始めたのだった。

思い起こせば、池上英子『ハイパーワールド』『自閉症という知性』という本を読んでそこに書かれているセカンドライフの世界と私自身が持っている発達障害の相性について考えたこともあった。セカンドライフは私にはハマらなかったので長続きしなかったのだけれど、うまくいけばこのメタバースの世界で新しい友だちを作ることもできるかもしれない。とはいえ、私ももうアラフィフ。年甲斐もなく若い人の中に混じって遊ぶのも気が引ける。いや、そういうことを言い出せばDiscord自体自粛しなさいよという話になるのだけれど。

今日は休みだった。発達障害のことで病院に行き先生と会って薬を処方してもらった後、イオンに行き未来屋書店でオードリー・タンの書物『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』を買う。そして読んでみて、既読だった彼女の自伝『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』を読み返したくなった。日本で大人気のオードリー・タンだが、実を言うと私もまた彼女のファンである。むろん彼女を無批判に称賛するつもりもないが、彼女の書物からはいつも学ばされている。今回の読書もまた有意義なものとなった。

彼女の本を読むと、知性とは何だろうと考えさせられる。彼女の物腰の柔らかさ、思考の柔軟さに舌を巻いてしまうのだ。それでいて優柔不断というか煮え切らないところがなく、常にはっきりした結論を下してサクサクと行動するその行動力に(品のいい言い方ではないが、「コスパのいい」)敬意を抱いてしまう。「未来」をポジティブに語り、具体的に提示するところも面白い。私はペシミスティックな人間なのだけれど、彼女の本からは希望をもらっている。だが、私は自律した個人として私なりの人生や未来を築きたいとも思っている。Clusterがその一歩となるだろうか。