人生は上々だ

Life is good.

2022/08/22

BGM: 井上陽水 "ワインレッドの心"

今日は通院日だった。病院に行き、私自身の生活について話す。その後薬をもらい、イオンに行く。そしていつものように本を読むか何か考えごとをしようかと思ったのだけれど、どうしてもできなかった。わけもなく不安に囚われてしまい、何事も手につかなかった。しょうがないので未来屋書店に久しぶりに行ってみた。するとオードリー・タンに関する新刊書を何冊か見つけた。彼女に関する本を読んでいると、確かに希望を持つことができるし胸がすく思いがする。これから通院日は彼女の本を携帯するのも悪くないなと思った。お守りとして。もちろん再読して学び直すためにも。

それでしばらく書店に居たのだけれど、ヤマザキマリ『壁とともに生きる』という本が気にかかった。これは日本が世界に誇る文学者・安部公房について書かれたものだ。安部公房と言えば先月『砂の女』を読んでそれが面白かったので、さっそく買って読んでみようと思った。購入し、読む。ヤマザキマリという書き手のことはぜんぜん知らなかったのだけれど、実にしっかりした安部公房論が展開されており興味深い。彼女は極貧生活を強いられていた時代にマルケス安部公房から多くを学んだということが書かれており、こちらも襟を正す思いがする。

実を言うと私は文学に関しては奥手というか、本格的に古典もしくは名作を読んで学ぼうと腹を括るようになったのが40代からではなかったかと思う。だからぜんぜん威張れるような読書生活を過ごしていないのだった。マルケスは『百年の孤独』も読めてないし、安部公房にしても然り。だが、いつの頃からか「批評家を気取るのは止めて、自然に読みたいものを読んで人生を過ごそう」と考えるようになった……こう書いているとまたマルケスの作品に挑みたくなってきた。私はもう、文学界でてっぺんを取るなんて不遜なことを考えない。自分のこのささやかな人生を私なりに充実したものにしたいと思う。

秋が少しずつ近づいてきている。今日は昼にカキフライ弁当を食べた。カキフライ以外にもサンマや秋鮭、秋鯖の季節が近づいてきている。読書の秋とも言うが、さて今年の秋はどんな本を読むか。それこそマルケスが残した作品や彼の自伝を読んでみるのもいいのかもしれない。あるいは上述したオードリー・タンの本を読んで、これから訪れるという未来について想像してみるのもいいかもしれない(眉に唾をつける必要もあるかもしれないが)。とまあ、そんな感じで私の人生は少しずつ暮れていくのだった。これでも少しは成長しているのだろうか? だったらいいのだけれど……。