跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/05/01

ブラー『パークライフ』を聞き返している。私が20歳ぐらいだった頃、洋楽というものを聴き始めた頃にこのアルバムと出会ったことを思い出す。当時はイギリスらしさというものもわかっておらず、したがって彼らが本当にやりたかったことも理解できていなかったと思うが(彼らがこのアルバムでイヤミなほど、ナショナリズムとさえ見紛うほどにイギリスらしさを強調したのは、ひとつにはニルヴァーナを代表とするグランジへの返答/反動としてだったのではないか?)、それでもこの作品は好きでよく聞いていた。今聞いてもなお、このアルバムはみずみずしく華やかだ。

上の世代の人とかつて交流を重ねていた時、私が好きで「推し」でさえあったバンドが「こんなの下手だよ」「ぜんぜん新しくない」とコテンパンに評価されて、それで悔しく思ったことを思い出す。確かに『パークライフ』が世界一のアルバムだとは思わない。ビートルズXTCといったバンドと比べればブラーは見劣りするとも思う。だが、そんな風にマウントを取られようが私の人生に消えない痕跡を残したバンドはビートルズではなくブラーであるという事実は変わりがない。私はこれからもデーモン・アルバーンを尊敬し続けるし、ブラーを聴き続けるだろうと思う。

Anthony DeCurtisによるルー・リードの伝記『Lou Reed』の読書が遅々として進まない。1日に3ページも読めればいいだろうか。原書で読むのは久しぶりなのでこの遅さはさすがに情けなくなるが、これまで英語を本腰を入れて読むことをサボってきたのでその怠慢によるものと思い腹を括って取り組むことにする。この日記を日本語と英語で書くようになって何か変わっただろうか、と考える。これでも少しは1日に英語をインプットできる量が増えたのではないかと思うのだけど、ではアウトプットの質は変化しただろうか。読者諸賢の判断を仰ぐ。

前にも書いたのだけれど、私より英語が上手い人はゴマンといる。私はそういう「上手い人」と比べたりしない。私は留学経験もないしTOEICとも無縁だし、私が下手なのもむしろ当たり前だ。私は過去の自分と比べる。過去に英語の試験や宿題を四苦八苦してやり遂げていた自分、ちっとも喋れず英会話の教師を恐縮させた自分と比べて、今の成長を喜ぶ。断酒会も仕事も英会話も同じだ。日々、自分は確かに成長し続けている。自分の未熟さと向き合って、その成長を認める。それができるようになったことが、今の自分の心の安定を形作っていると言えると思う。