跳舞猫日録

Life goes on brah!

2021/11/22

この日記を書き始めるまではなにを書いていいのかわからなくて困る。いつもポケットに入れているマルマンのメモパッドのメモを見て書いているのだけれど、今日考えたのは「どういう時に心が温まるか」ということだった。例えば「ありがとう」と言われたら心が温まるし、あるいはどこか素敵な場所に留まれたらそれで温まる(居心地のいい自分の家や、デパートなどの賑やかな場所……)。身体を動かしていたら心も温まる。この寒い季節、そうして心と身体が温まればそれだけで幸せだ。美味しいものを食べても心が温まる。

いつも同じことを書いているのだけれど、20代や30代に思い通りに人生が進んでいたらどうなっていたか考えてしまう。作家になれていたら、あるいは出版社に入れていたら……歴史に安易に「もしも」を持ち込むのは陳腐なのだけれど、もしそんな人生を過ごしていたら自分はダメになっていただろうな、と思う。40代になるまでずっと苦しい思いをしてきたのだけれど、それは自分にとって必要な回り道だったのだと思う。酒に溺れ、孤独に暮らしていた。その時間が自分を深めてくれた。もっとも、今も決してラクではないのだけれど。

私の中に矛盾する考えが同居しうるのはどうしてなのだろうとか、そんなことを考える。あるいは、私は「今までに感じたことのない」「全く新しい」感情を感じうるのだろうか、とか……今日はそんな哲学的なことを考えすぎて、仕事に入ってもうまく心を整えきれなかった。近々また契約面談があるのだけれど、私たちには私たちの理想があるし、会社は会社の論理がある。どっちを重んじていいのかわからないので苦しい、というのが正直なところなのだった。もうこの仕事辞めようかな、と考えることも実はあったりする。

ここまでくるともう理屈で説明できる問題ではない。私はいつも勘というかインスピレーションに頼ってこうした難問を解決している。給料面や待遇面でラクそうな仕事は探せばあるだろう。だが、今の仕事にこだわるのはインスピレーションが「この仕事を極めよう」と語りかけてくるからだ。正社員の人からは「フリーターだ」とバカにされてしまうけれど、私はこの仕事を「石の上にも三年」で続けていればきっといいことがある、と信じてやってきた。その予感を実現させたい、という意地でこれからもやっていこうと思う。