跳舞猫日録

Life goes on brah!

2021/08/06

今日は遅番だった。午前中時間があったので、『THIS IS US 36歳、これから』と『親愛なる白人様』を観る。どちらも素晴らしいドラマだと思う。前者からは、自分自身の問題と向き合うことの大事さを学ぶ。根本にあるトラウマを直視して、それを乗り越えること。登場人物の奮闘がこちらを励ましてくれているように感じた。後者はまだドラマが進んでいない印象を受ける。これからどんな風に面白くなるのか、それを楽しみにしたい。第5話までは我慢して観るようにと教えられたので、気長に付き合おうと思っている。

ジャン=リュック・ゴダールの映画を急に観たくなった。前に読んだ山田宏一『友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』の影響かもしれない。早速ネットで『ウィークエンド』をレンタルする。今日は読書はその山田宏一の『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』を読んだ。ゴダールの映画はしかし、未だに私にとっては謎だ。単純に考えると、映画を数多く観てきた監督だからこそ取れる「ツボを外した」映画であるように感じられる。私自身映画を観まくってお約束を理解できるようになって初めて、ゴダールを理解できるようになったと思っている。

今の仕事を初めて20年以上……何度も辞めようと思った。これは自分のやりたい仕事ではない、と思って……食うために仕方なく始めたことなのだ、と。しかし、好きなことを仕事にできればそれはそれで理想であるだろうが、仕事を好きになることもまた必要な努力ではないかと思うので悩ましい。認めざるをえないことだが、私は今でも文章で食べていければ嬉しいと思っている。だが、今こうやって好き勝手に書けていること、誰にも気兼ねなく文章を発表できることそれ自体が幸せであるとも思う。これでいい、と……。

若い頃、私はずっと焦っていたように思う。20代・30代で成功したいと思い、どうして自分は成功できないのか、なぜ人は私の文章を読まないのか、読んで評価しないのかと自惚れていた。恥ずかしいが、世間は見る目がないから評価しないのだ、とまで思って……今、私はそんな自惚れと全く無縁であるとは言わない。だが、もし若い頃に成功していたとしたら私はちやほやされてダメになってしまっていたのではないか、とも思う。自殺未遂までして苦労を重ねた時代があったからこそ、今こうやって信頼できる人から支えられていることに喜びを感じて、落ち着いていられるのかなと思うのだった。相変わらずソウルIIソウルを聴いている。