依存心ゆえなんだろうか。いつも、読むものを求めてうろうろしている。スリルを与えてくれるものを探し、刺激を求めて。ナイスで、エロくもあって、美味しいもの。日記でも書いてきたが、何度言ったって言い過ぎではないと信じる。ぼくはただの弱っちい人間なのでそうした心のクスリ(もっと言えばドラッグというか麻薬)を求め、自分を解放したいと思ってしまうのだった。この競争社会・消費社会を生きなければならないマゾヒストだ。
今朝、自由時間にまた本を読んで暇をつぶそうとしてダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』を持参したのだけれど、読めなかった。理由はわからなかったのだけど、書けるのはなんだか不快感を感じて本を見たら途端に吐き気すら感じてしまったのだった。あきらめてしまうことになって……弱い人間だ。理性的なんかじゃない。ロジカルじゃなく、でたらめで弱っちい。
いま、なんだか心の中にとても大きなどんよりした感情があってなにもやる気にならず、したがって本も読めず気散じさえおぼつかない。表現としては不自然かなとも思うけれど、身体の中に、ある種の貝のように砂を飲み込んでいてそれが害を及ぼしているようだ。まず、吐き出したら身体が軽くなり楽になるかなと思う。だからこうして書いている。
また日曜日、こうした砂を吐くために友だちにお会いしてお話しできたらとお寺に行くことを考えている。もうおわかりのとおり……こんなでたらめな人間にすぎない。でも、友だちはフォローしてくれる。ほんとうにありがたい。