跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/12/23 BGM: Frank Sinatra - My Way

2023/12/23 BGM: Frank Sinatra - My Way

今日はオフだったので、もちろん病みあがりの身としてマスクをして図書館に行きそこでマイケル・サンデルの本を2冊借りた。『これからの「正義」の話をしよう』と『実力も運のうち』だ。どちらもきわめて興味深い本に映る。その後グループホームに戻り昼食を摂り、昼寝をする(言い換えればいつもと同じことをしたのだった)。ああ、クリスマスは来ているというのに、そして友だちやたくさんのインターネットユーザーたちがこの季節を満喫しているというのに、ぼくの日常は書物と思索で埋もれているのだった(自分で言うのもなんだけど)。

サンデルに関するビデオをYouTubeで探し、日本のテレビ番組か何かの映像を見つける。さっそく観終えて、そしてこんなことを学んだ。そのビデオの中ではサンデルが実際に登場し、パンデミック(コロナ禍)がこんな事実を暴いたと言っていた。さまざまな人たちがエッセンシャルワーカー、そして必要不可欠な勤め人として仕事をこなしている、と(そして、つきつめれば誰もがそうした「エッセンシャル」な仕事をしている、ということだとぼくは受け取る)。

こうぼくは理解する。たとえば、ぼくはコンビニエンス・ストアに毎朝行ってそこでペットボトル入コーヒーを1本買う。この事実は、ぼく(つまり客)にそうした商品を提供する人がいることを示している。この論理はあらゆる仕事に当てはめられる。日本ではこうしたことがらについて「職業に貴賎なし」と言う。サンデルの論理/ロジックからこの表現を想起した。

そしてサンデルはこう語る。あらゆる仕事は貴重な営みである。あらゆる仕事は尊厳を以て扱われないといけない。その事実を見つめないといけない。もちろん。お金は大事だ。でも尊厳の問題もまた大事だ……このサンデルの論理にぼくは感銘を受けた。

振り返れば、今年ぼくは真面目に働いた……と思う。でも時折、この尊厳について考えることを忘れた。正直に吐いてしまうと、しばしばぼくはこう思う。「こんな仕事無意味で誰も感謝しやしない」と。どうやってぼくの仕事を本当に意味あるもの・有価値なものと取り扱うべきなのか。日々の仕事の中にどう尊厳を見出すべきか。わからない。でも、ヒントはある。他者を見つめないといけない。仕事を通して感謝してくださる方々、だ。