跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/07/17 BGM: New Order - Fine Time

今日は遅番だった。朝、イオンのフードコートに行きそこでクラスター&イーノを聴きながら詩を書く。その後、谷川俊太郎の詩集を読む。凝り性な人間なので最近はもっぱらこんなふうにして詩を読み進める日々が続く。昨日「本の蔵」の方に「自費で詩集を作ってみてはどうですか」と言われたのを思い出す。その時は「いえ、まだ数えるほどしか書けてないので……」と答えてしまったのだけれど、もっと詩のコレクション/アーカイヴが充実してきたら詩集を作ってみるのもいいかなと思い始めた。あるいは、ぼくの友だちとコラボで詩の朗読をしたり彼が作ったメロディに詩を乗せたりするというのもいいかなと思う。別の友だちが描いたイラストレーションに詩を寄せるのはどうだろうか、と(その友だちの許可も得ていないというのに、はなはだ暴走気味に)夢は膨らむ。そして、そうして創作について考えている時に幸せを感じるのだなと思った。三木清の幸福論を思い出す。こうして自分の内側から外に外にいろいろなアイデアが溢れて、それが人を幸せにさせる(とぼくは信じている)。それが幸せの要諦なのだ……そう思い、今日も詩作にふけることができたことをありがたく思った。

仕事に入る。ふと、「自分もいずれは死ぬ」ということを考えてしまう。今すぐではないかもしれない。ただぼくは若い頃に「もう死んでもいい」「今すぐ死にたい」と思って浴びるように酒を呑む日々を続けたので身体のあちこちにガタが来ているのを感じるのだった。おかしなもので、今は「まだ生きたい」と思う。生きて、これまであったことを詩に書けたらいいなと……生きられるだけ生きて、書けるだけ書きたい。詩集だって作ってみたい。夢を語っていいなら自分で詩の朗読だってしてみたい。ポッドキャストで自分の詩の朗読を披露するのはどうだろうかとか考えたり……時間が取れたら実現可能なところから手を伸ばしてみたい。そのためには「生きろ」と自分に言い聞かせる必要がある。昔は「死にたい」という気持ち、「もうだめだ」という気持ちに流されて実に怠惰に過ごしていたものだけれど……あの日、あの瞬間。「あなたの英語はわかりやすい」と言われ「英語がクールだ」と言われたあの時から、ぼくはずいぶん遠くまで歩いてきた。そして、英語で詩作を行うところまでたどり着いた。生きる・死ぬは時の運もある。ぼくとしては、生きられるだけ生きて命の灯火を燃やし続け自分の歌を響かせたいと思った。

でも、考えてみればここまで生きてこられただけで御の字とも言える。ロクなことがなかった人生だった。子どもの頃から生きづらい思いをして、ずっといじめにも遭って、大学に入っても友だちもできず……そして発達障害だとわかってからも(当時はまだまだ海の物とも山の物ともつかぬ概念だったので)職場の上司を納得させることができず苦労したのだった。そんな日々を生きなければならなかった。日々酒に溺れて、40で死のう(尊敬するフランツ・カフカに倣って)と思って……でもその後、出会いがありそこからジョブコーチの支援の話やライフハックを学ぶ話が進み始めて自分の人生は変わった。前半戦で人生にずいぶん絶望したことを思えば、今は幸せに生きられておりある種「相殺」されたとも言えるかなと思う。そんなことも詩に書きたい。これまでは夢を見るとなると、ぼんやり「願望」「夢想」にふけり「でも、どうせ自分にはできない」「自分にはそんな能力はない」と思ってしまい尻込みするのが常だった。もしぼくが20代・30代なら英語で詩作をすることに憧れたとしても、そんなふうな「逃げ腰」の姿勢に入り傷つかないように生きていたかもしれない。

そんなことを思えば、今はずいぶん「向こう見ず」「勇敢」になったものだと思う。詩作を始めたのは「自分も書いてみたい」という気持ちに突き動かされたからで、誰に頼まれたわけでもないのだった。そして実際に今、ヘタクソな詩を公開しているわけだ……今日は8時間働き、さすがにクタクタになってしまった。帰宅後、ブログに自分の詩を清書したものを投稿するとそれで体力が尽きたので眠ってしまう。先は長い。あせらず書き続けたいと思う。読めるならもっと世界の詩を読みたいとも思う。詩人の詩のみならず、ヒップホップからも学びたいとも思う……ソネットだけではなく自由詩や散文詩にも挑みたいし、夢・野望はいろいろ湧いてくる。結局ぼくは夢想家なのだなとも思った。夢はあれこれ膨らむくせに、それを現実にする方策・対策を考えつかずにいつも失敗する。同人誌を作っていたころも仲違いして失敗して、結局当時書いたものも捨ててしまったりして(書いたものを好きになれなかったというのもあったりして)……今は違う。友だちもいる。自分は1人ではないと信じられる。時間が取れたらこれまで書いたものを読み返して、そして朗読を録音することから始めたいと思った。