人生は上々だ

Life is good.

2022/09/08

BGM: Susumu Hirasawa "Mermaid Song"

昼休み、自分の夢について考えた。自分の夢とは何だろうか……子どもの頃のことを思い出した。子どもの頃、私は自分の将来に対して何の夢も抱けなかった。小学生の頃、周囲が野球選手になりたいとか夢を堂々と話していたのに対して、自分は何も思いつかないで困った記憶がある。中学生の頃くらいに小説家になりたいと思ったことは覚えているのだけれど、でもそれは宝くじが当たったらいいなというのと同じような、単なる身の程知らずな憧れだった。作家になるために何をしたらいいか、何をなすべきかということも特に思いつかないまま日々は過ぎたのだった。早稲田だって、入りたいと思ったことなんて一度もなかった……。

夢に振り回されて生きるのは、ある意味では不幸ではないかとも思う。私自身、働くようになってからも作家になりたいとかなれるはずだとかそんなことばかり考えて生きていて、おかげで仕事もおろそかになってしまいぜんぜん幸せではなかったことを思い出した。当時はアホだったので夢を追い求めるために生活を犠牲にすることが幸せだと思いこんでいたのだった。今は思う。仕事や人間関係などリアルの自分の生活を丁寧に生きること、日々を貴重なものとして受け止めて過ごすことによってこそいいものは書けるし、幸せになれるのだと思う。いい人生を送れる。そう信じて、断酒して読書に励み英語の勉強をしているのだった。

日々を堅実に生きること、目の前にある仕事に全力を尽くすこと。そうした生き方を、いつの頃からか自分は全うするようにしてきたと思う。断酒会に通うようになって1日断酒に徹するようになったからか。強いて言えば英語をもっと磨いて国際的に自分の書いたものを広めたいとか、あるいはハワイや台湾に行きたいとかDiscordの私のサーバを少し大きくしたいとか、そんなことは考える。でも、身の丈に合わない夢に振り回されて自分の今の幸せを見失うのもイヤだな、と思うのだった。小津の映画から学んだことを思い出す。強欲な生き方を貫くあまり、肝腎の目の前のこの幸せを否定する理由はどこにもない……。

夜にZOOMでミーティングを行う。そこで、私が関わっている自助グループについて発表を行った。参加者の方から、自助グループと互助の違いについて尋ねられた。想定外の質問だったので(お恥ずかしい)とっさに思いついたこととして、そのグループで心意気として私はずっと「自分を最終的に幸せにできるのは自分」ということを学んだという話をした。もちろん他人の助けを借りないと人は生きられない。だが、それは他人をアテにして生きるということとは違う。自分の人生の主導権を他人に譲り渡してはならない、自分の人生は自分で舵を取るという心意気が必要なのだ……そんなことを学んだという話をした。楽しいひと時だった。