跳舞猫日録

Life goes on brah!

2024/02/04 BGM: Susumu Hirasawa - Mermaid Song

この日記においてすでに書き記してきたのだけれど、今月15日に行うプレゼンテーションのための英語のメモを書きつけ始めている。事実を書き留めておく必要があるだろうと思い、ひたすらその記録につとめている。思い・思念が先走るだけじゃつらいかな、と思ってのことだ。たとえば、こうしたことは面白おかしくもないし魅力的でもないかもしれないけれど、どんな本を図書館で借りたかを書き記す。あるいはどんな音楽に心惹かれているか。イオンでいつお手洗いに行ったかまで書いてしまった(もちろん、これをそのまま発表するわけではないにせよ)。

今日、また図書館に行って何冊か本を借りてしまった。2冊本を借りるつもりだったのだけど(三島由紀夫『春の雪』を再読したかったのでこの本も借りたかった)、そこで司書の方がぼくに過去に予約していたクロード・シモンの古典小説『農耕詩』が用意できているとおっしゃったのでそれも借りた。グループホームに戻り昼寝を楽しんだあと、別段用もなかったしせっかくの自由時間をなんにもしないでのんびり心地よく過ごしてもよかったのだけれど、落ち着かずモゾモゾしてしまいじっとしていられなかった(という落ち着きのなさこそ、ぼくが発達障害者であるゆえんだろう)。だからまた外に出てしまった。

イオンに行き、くだらないことをあれこれ頭の中でもてあそんだ。たとえば、あのジョンとポールはビートルズの名曲群を演奏している間どんなことを考えたのかなあ、と(エバーグリーンなラブソングを演奏している間、曲の内容についてではなく「あいつ、ミスしやがった」なんて考えたのかなとか)。そして、面白い本を読んだりもした。読書中、ぼくはいずれ死がぼくのところにやってくるんだろうなと思った。いずれ死ぬ……なんて。この本、保坂和志『もうひとつの季節』はたしかにそんなふうにして死の神秘や世界がいかにすばらしいところであるか教えているように思われた。保坂の哲学的なアイデア、イマジネーション(想像力)にあこがれを抱いたことを思い出す。猿真似すらしたものだ。

大量飲酒にふけっていた頃、本なんてめったに読まなかった。いや、呑まれつつもたしかにぼくは酒を断つ意志を持っていた。もういっさい、この瞬間から酒を止めてしまおう、と。でも、そんなアホな行い・ふるまいを断つことなんてできなかった。いまになって、気が狂いそうな退屈に耐えてやり過ごすのが厄介ということこそあるものの、落ち着いた心で読書を堪能できるーーそんな感じで人生というものはフェアにできているのかなあ、とも思う。