跳舞猫日録

Life goes on brah!

2024/01/02 BGM: U2 - Helter Skelter

今日は休みだった。朝、イオンに行きそこでこのお正月休みの時期に帰省していた旧友とふたたびお会いする。そこで、ぼくたちはさまざまな話題について話した。大きなトピック、たとえばフェミニズムについて(ぼくは彼女が実に繊細な意見を持っておられることに驚かされた)、あるいは神、宗教、信仰からぼくたちの堅実な日常生活についてまで。この日記でもさんざっぱら書いてきたのだけれど、ぼくは異性愛者で村上春樹のような男臭い本を愛読してきてしまった。だからこのミーティングは実に面白いものとして感じられた。

そうして彼女と会って話し込んだあと、ぼくは未来屋書店に行った。探していたポール・オースターの文庫本はなかったのだけれど、別の文庫本を見つけてしまった。チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』だ。さっそく初買い。実を言うと、この本をベースにした映画をぼくは観たことがあってだいたいこの映画が俗に言うフェミニズムをとらえたものであることも知っていた。実にこの時代におけるもっとも刺激的で切実な問題だ。唐突にこんな考えが頭をよぎった。今年、またぼくなりにこのフェミニズムを学び直すべきではないか。もっとも原初、初心者の次元から(そう、古典や名作群を読み学び直す……誰の本を最初に読めばいいんだろう。マーガレット・アトウッド?)

午後、午睡を楽しむ。これもこの日記で書いてきたことになるけれど、ぼくは断酒しているのでこのめでたい、神聖なお祝いのシーズンであろうと一滴も呑まない。したがってとても退屈な思いを強いられる。だからしびれを切らして、ネットフリックスで1度観たことがあった映画『2人のローマ教皇』をもう1度鑑賞することにした(なんでこの映画なんだろうか……たぶん今朝の女友だちとの会話も影響したのかもしれない)。とても刺激的な1作とあらためて思った。ぼくはこの映画を鑑賞するためにもっと世界の歴史について学ばないと行けない。でも、こんなことを考えさせられるパワーを感じる――神は実在するんだろうか? するとしたら、どうやって神とコネクトすればいいのか(ぼくは実は神が男性か女性か知らない)。

ああ、なんたるか! 映画についてもっと書きたいのに、この国(ぼくが住む日本)についても記しておきたい。そう、大地震、飛行機事故、などなど――とても厳しい時期・過程の真っ最中にいることは疑いえない。でも、ぼくは東日本大震災の時の池澤夏樹のひそみに倣って、あらためて自分に言い聞かせる。「なじらない」(少なくとも、かんたんに人のせいにしない……あくまで「かんたんに」なのでそこを取り違えないで下さい)、そして「あおらない」(ヒステリックな気分に流されて右往左往しないように、できるだけ自制を心がける)。