跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/10/01 BGM: Michael Jackson - Remember The Time

今週のお題「夢」

こんな夢を見た。ぼくは職場に行く。昨日休みだったので、今日はぼくのためのタスクが山のように積まれている。でも、あわてても始まらないのでそれをいつものように1つ1つ片付けていく。あせらず、丁寧に、少しずつ……そうしていると職場に電話がかかってくる。普段は両親やグループホームの施設長からは、緊急の用事を除けばLINEでの連絡が主だというのに何だろう。電話に出ると相手は「すみません、今日は健康指導の予定でして」という話をされる。「え?」「お電話がかかってこないので心配しておりました」「え?」「お忘れですか?」……それで「こちらからかけるんでしたっけ」「やっぱりお忘れだったんですね!」という話になる。それで、よくわからないままに平謝りして「とにかく、最近の食事の様子は前とはそんなにお変わりなくですね」と話すと「変わってないんやろ?」とふと相手が播州弁の訛りを出す。気がつくと、聞き慣れた職場の同僚の方の声に変わっていた。それで、ふと「あ、これは『ドッキリ』だ」と気付き、そこから「いや、これは『夢』だ」とも同時に気づいた。そこで目が覚めてしまう。いや、だから何だという話ではあるけれど記録しておきたかったので記しておく。

今日は休みだった。朝、Discordで村上春樹について友だちとチャットをする。来る10月5日にノーベル文学賞の発表があるとかで、それについて「今年は村上春樹の受賞はあるんだろうか」といった話から「いやそもそも、村上春樹は何から読んだらいいんですか」といった話へと移っていろいろ話し込んだのだった。その後日が高く昇ったので満を持して、前に書いていたぼく自身のPodcastを録ろうとしたのだけれどぜんぜん何を話していいか思いつかない。しょうがないので「そういうこともある」と居直ってイオンに行き、そこで考えごとをする。そうするとおかしなもので、場の磁場というか魔力のせいかアイデアが湧いてくる。そして、ある出来事がありそれもあって「Podcastのタイトルは『とんずら倶楽部』にしよう」と思い立ち、グループホームに戻って録音してしまった。村上春樹ノーベル文学賞のことも頭にあったのでそれも録音する。そうすると、予定していた10分ほどの収録時間をすぐに使ってしまった。そういうこともある。なので、自己紹介や自分が発達障害者であることなどベーシックなことがらはまた後日、おいおい語っていければいいかなと思ってとりあえず第1回目の放送を終えた。

open.spotify.com

その後昼ご飯を食べて、グループホームの施設長の方とお会いする。そして歯医者に行く。その待合スペースで、時間が空いたので沢木耕太郎『バーボン・ストリート』を読む。沢木が退屈の効用について語っているのを読み、ぼく自身の若かった日のことを思い出す。まだインターネットがいまほど普及しておらず、時代はウィンドウズ95が出た直後でスマートフォンはおろか携帯電話すらも(少なくともいまのような実用的なものとしては)存在しなかった時代……いまのように退屈をしのげる手段がそんなに気軽に利用できなかった時代(つまり、YouTubeもなくネットゲームもなかった時代だ)。あのあり余る退屈をどうしのいでいたのか、いまとなっては思い出せない。本を読んでいたか、映画を見たり東京の町をあてもなくぶらぶらしていたかだったかな、とは思う。いまはみんなどうやって退屈をしのいでいるのだろう。退屈の質自体が変わっているのかもしれない。過去に戻れるなら……と思うことはないのだけれど、もし戻れるならたぶん理解できないだろうにせよトルストイの『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』なんかをまとめて読んで退屈をしのぎたいなと思っている。そんなことも次回のPodcastで話したい。

歯医者で治療をしてもらい、食事を作って下さっている世話人さんにお米のことを聞く。自炊をするべくお米を買いたいのだが……という話をしたのだった。その後夕食を摂り、沢木耕太郎『チェーン・スモーキング』を読んだりダラダラとDiscordでチャットをしたりして時間を過ごす。ある意味では生きることは膨大な時間をいかに「暇つぶし」するかでもあるわけだ……ぼくが読書にうつつを抜かし(それで思い出したのだけれど、読書メーター歴が3000日に達していた!)村上春樹沢木耕太郎を読んだりしている間、他の方は映画を観たりXであれこれダベったり、料理をしたり町や自然の中を歩いたりして時間を過ごしている。ぼく自身は過去に退屈しのぎや暇つぶしで酒を呑み干し、酔いに溺れる日々が続いたものだ。その時間もお金もいまでは「もったいないな」と思ってしまう。ただ、そうしてムダに時間を過ごして痛い目を見なければわからなかったことでもある。これから、どんな風に生き直せばいいのかを考えたいとも思う。何はともあれ沢木耕太郎を読んで、植草甚一に興味を抱きぼくが持っている文庫本を引っ張り出してきた。『ぼくは散歩と雑学が好き』にあやかってぼくも退屈しのぎに散歩でも始めるのもいいのかなと思った。