昨日書かなかったことだけれど、書いておいたほうがいいと判断して書く(その文責はぼく自身が負う)。昨日、ひさびさにフラッシュバック体験がありそれで頓服を2回分飲まなければならなくなった(1日に3回分までは服用してもいいと聞いている)。それでなんとか仕事をこなし、退勤時間まで仕事できたものの副作用としておそってくる眠気に勝てず、またここさいきんのブラックフライデーと年末進行のいそがしさもかさなりそのせいで昨日友だちと約束していた夜のZOOMミーティングはぜんぜん会話に入れず、それではやばやと眠ってしまったのだった。
それで夜に中途覚醒で目が覚めてしまって、それで明け方までなにかやろうかとも思って英語で性愛にまつわる断片をDiscordのぼくのサーバに書いていくも、それでもなんらいいアイデアも思い浮かばず苦吟するだけで終わる。本を読む気にもならなかったのであきらめて頓服を飲み寝直して、すると7時40分ぐらいに目が覚めたので今日はシャワーや洗濯どころではなくそのまま英会話のZOOMミーティングに参加することとなった。予習ももちろんできておらず、したがって不安を感じつつ参加した。
ただ、今日のメンバーはやはりというか英語力において信頼置ける方々ばかりで、だからぼくのいたらない英語もカバーしてもらえて「胸を借りる」状態で話すことができた。コンビニがもたらす文化(海外でもこの「コンビニ」はちょっとした日本の風物詩になっているらしい)についてが主なトピックだったのだけど、そこから毎朝ある参加者の方がコンビニでニューヨーク・タイムズを購入されているとかいう話になり、朝のルーティンはどういうことをしておられるかで話が盛り上がった。ぼくの場合はご存知のとおり毎朝のシャワーと洗濯、そしてこの日記やメモパッドに書きつける英語メモが主となる。がんらいぼくは三日坊主の常習犯だが、こうして「ストン」と腑に落ちたことは続けられるようだ。
そう考えてみると、これまで英語を学びたいという気持ちの種火くらいはあったぼくのような人間がこんなふうに英語でじっさいにあれこれ人と毎日のように話せるようになったのも、まさに「ストン」と腑に落ちて英語力や人間力を実感できる環境があるからだ。他人の英語に感嘆し、自分の英語に自信をすこしずつ持てるようになる。そんな環境を作ってくださっている方々には前にも書いたように、感謝の言葉しかない。
その後、グループホーム本家近くにあるクリニックに行く。これまで伸び伸びになっていたインフルエンザのワクチン接種を済ませるためだ。職場についてこと細かく書くことはつつしみたいが、ぼくの職場はその性質上たくさんの人と会話したりやり取りしたりすることが要請される。ぼくが罹患して、それが相手に感染して爆発的に広まりでもしたら目も当てられないのでこうした機会にワクチンを打っておくことはだいじと見た。それでそれが終わり、今日は休日なのでなにかいま書いている散文詩(性愛をめぐるもの)の役に立ったらと思いアルチュール・ランボーの全詩集(鈴村和成訳)などを借りる。
その後、昼食を済ませた後ひと眠りしてそしてさてなにをするか考える。まったくなにも手につかず、したがってさっき借りたランボーを読んでみたり読みかけていた本をあれこれ手にしたり、それにも飽きると散文詩の断片にあたるものを書いてみたり、海外の誰かとチャットをしたりと落ち着かないままに時間だけをいたずらに過ごす結果となる。ああ、なんという不毛な時間だろう。でも思えばもともとは今日はもう完全休養日に宛てて、どこにも行かずのんべんだらりと過ごすつもりだったのだからワクチン接種を済ませられたということを喜びたいと思った。
その後、女友だちとLINEであれこれ話す。というかぼくが一方的に愚痴ってしまった。フラッシュバックのこと、いそがしいこと(自分からいそがしさをアピールするのはあまり好きではないのだけれど)、などなど。すると彼女が「前に約束したこと覚えていますか」「自分を褒めてください。小さなことでいいんです。いま、褒めてみてください」と言われた。それで、「昨日は頓服を飲めました」「退勤時間まで仕事しました」「今日はワクチン接種をしました」と送ったら「すごいじゃないですか」と褒めてくださった。それで、すこし心がラクになった気がしたのだった。
この年末年始、本好きの悲しさということで「年越し本」をあれこれ考え始めている。かならずしも名作・古典でなくともかまわない。今年を振り返りつつ、来年に向けてなにかタスキ的なものをつなぐような役割で、内容の濃い長い長い小説かエッセイを読みたいと考えてしまうのだった。いま思っているところでは多和田葉子『研修生』かなにかを読んでみようか、と……来年はどんな年になるんだろう。フラッシュバックのことも回復して、すこしは過ごしやすい1年になっていればいいなと思いつつ、今日も今日とてページをめくる。






