単純な生活

Life goes on brah!

20251116

今朝もいつもどおり、朝7時にシャワーを浴びて洗濯機をまわして洗濯をはじめ、その後7時50分から英会話のZOOMミーティングに参加する。今日は日曜日なのでZOOMミーティングのお題はなく、自由に参加者たちが思うことを話していいというフリートークの日。なのでとくに予習もいらず、いつもの時間にログインしてそこのブレイクアウトルームで割り当てられた他のメンバーたちと英語でワイワイ盛り上がった。

今日はまずぼくが職場においてブラックフライデーやクリスマス、年末年始の準備でいそがしいことを話す。相手の方がブラックフライデーに興味を持たれたのでそれであれこれぼくが説明して、アメリカの感謝祭イベント(サンクスギビング・デー)の話から色全般にかんする話題まで(クリスマスは赤と緑、ブラックフライデーは言わずとしれた黒、などなど)話がおよび、果ては日本特有のわびさびの文化と海外の文化の相違についてなど止め処なく広がって楽しいひと時を過ごせた。草間彌生岡本太郎についてなども言及され、さすがのぼくもそうした芸術家にかんしては理解がおよんでおらず、もっといろいろ好奇心を割り振って芸術にも関心を持ったほうがいいのかなと思ったりもした。

その後、1週間分のお小遣いをもらいにグループホーム本家に行き、その後イオンであれこれ買い物をした後古民家カフェに行く。今日はそこで、ぼくが所属している「発達障害を考える会」の定例ミーティングがあるのだった。10時に開場し、そこでぼくを含む5人のメンバー同士が近況を報告がてらそれぞれの問題や話したい特筆事項を話す。ぼくはここさいきんぼくが悩んでいるフラッシュバック的な現象の話をする。これは、ぼくにとって非常にきびしかった上司が都合あって退職されて、それはよかったもののその上司がぼくの職場にお見えになることから生じるストレスフルな現象のことだ。

それで、ぼく自身が「ある発達障害の関連施設の方に話を聞いてもらったところ、悪夢を見たりするわけでもないのでPTSDからくるフラッシュバックとは考えにくいと言われました(もしそうなら、悪夢や関係ないシチュエーションでも気持ちが沈んだりパニックになることがあるはずなので)」と話す。するとある参加者の方が「それは『想起』ではないですか(つまり、PTSDとは関連するもののフラッシュバック一歩手前)」と指摘された。そこから自在にまた話が広がっていく。

その方からは「友だちとしてお願いしたいことがあります」「なんでもいいから、小さなことでいいですから、自分のことを褒めるクセをつけてください」とも言われた。たとえば、ぼくの前述した行動にかんしてこの「クセ」を当てはめていくならば「相談できた」「施設の出張相談に行けた」「病院で薬をもらえた」「その薬を使ってパニックに対処できている」「職場に復帰できた」となっていく。これはその方のイタリア人の身内の方に教わったライフハックということで、ならばぼくもこうした「クセ」を「ブラヴォ!」と言いつつ続けられたらいいのかなと思ったりした。

そのミーティングが終わって後、昼食を摂りしばし昼寝をする(午後の回もあったのだけど、ここさいきんのハードワークがたたって長居できなかった)。午後になり、なんとなく時間が過ぎてしまうばかりで落ち着かず、「なんにもしない」「心の充電に努める」過ごし方もあるとわかっていてもイライラしてきたので適当に本を開く。ぼくが好きな映画監督の1人・青山真治の日記『宝ヶ池の沈まぬ亀』や島尾敏雄『日の移ろい』を開いてそして読みはじめる。どちらも日記でこれといったスジはなく、ドラマティックな盛り上がりには欠けるもののおもしろい。

青山真治の日記を開きながら、ふと(とてつもなく失礼な話なのは承知の上で書くが)「こんな本を読んでどうしたいんだ?」と冷めてしまう自分自身もいたりした。もう50歳。読むならもっと村上春樹ノルウェイの森』の永沢よろしくディケンズやダンテやコンラッドでも開けばいいのにと思ってしまったりもしたのだった。でも、そんな鬱っぽい考えも青山の日記を読むとあさっての方向に飛んでしまいおもしろく没入できる自分がいたこともたしかだった。これこそが読書の醍醐味だと思った。

ぼくは読書をする際、なにかしら「箔を付ける」とか「知識をつける」といった目的をそんなに重視していない。それもまた読書の愉しみであることは認めるものの、でもぼくの場合はやはりテキストの中に没入した時の深度とかその深淵の中で得られたカタルシスを重視するようだ。これを別の言い方で言えば「楽しくてこそ読書」「読書を苦行と考えたくない」ということになる。それではいけないのかもしれないが、ぼくは読書でマウントを取ったり取られたりすることなんて意識したくないので知ったこっちゃないのだった。元ポリスのギタリスト、アンディ・サマーズのソロ・アルバムを聴きつつ読みふける。

そしてふと、こんなふうに読書したり音楽聴いたりして時間が過ぎて、そしてぼくの人生もたしかに終わっていくのだなあと感慨にふけってしまった。その音楽はもしかしたらアンデルセンやいままで聴き倒してきたダニエル・ラノワやブルース・スプリングスティーンではなく、時にトム・ウェイツ(&マーク・リボー)やルー・リードなんかになるかもしれないが基本的な過ごし方はいっしょなんだろうな、と。なんとも「単純な生活」だ。ブラックフライデーの後はクリスマスも来る。今年も「クリボッチ」は確定ということで、そんなものなのかなあと思いつつ夕食まで時間を過ごし、夕食後も青山真治島尾敏雄の日記に染まりつつ時間を過ごした。