跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/11/12 BGM: Steely Dan: Deacon Blues

今朝、いつものようにぼくは朝のZOOMミーティングを他の3人のメンバーと一緒に楽しんだ。話題はこの秋の過ごし方についてだった。たとえば、どこで紅葉を楽しむかといったことだ(ぼくはグループホームの近くにある山に行って眺めて、楽しんだりするのだった)。いいミーティングだった。

実は、やることがなくなってしまうとぼくは誰かが自分の中で「死ねよ」と言っているように感じる。でも今日は、黒川創の『鶴見俊輔伝』を読んだらその声が消えた。ぼくの中のその人はときどき(というかしばしば)「もう帰れ」「失せろ」と言っている。でも生きて、ルーティンをこなす。トラウマに支配されるべきではない。

今日図書館に行って、保阪正康の『Nの廻廊』を借りた。たぶんこれは西部邁と著者自身のことを記したメモワールだと当たりをつける。とても興味深く、そういうことで西部の2冊のエッセイ集もついでに借りてしまった。西部の本を読み始め、彼の繊細で鋭い目(彼自身の人生やパーソナリティを内観する)が漱石の作品の登場人物の目とクリソツのように思われてならなかった。言い換えれば西部という人は漱石の作品の登場人物さながらで、とても真面目でストイックな人だ。

読者諸賢にお訊きしたいのだけど……嘘をついていると思われるかもしれないけれど、ぼくは実はこの日記で自分のワイセツさを隠してきたつもりだった。精神的に傷つけてしまうと思ったから。他の著者の私小説のようなあからさまさが必要だろうか。もしそんなことをしたら「精神汚染」が心配なのだけれど。

夜にぼくはロシアの友だちが誘ってくれたZOOMミーティングに参加した。AIについて話した。テクノロジーが許して死者と会えるようになったら、それは癒しだろうか。とてもいい質問で、日本語でさえ答えるのに骨が折れる。それは喜びだろうとぼくは思う。でも、「インスタント」なものかなあ、とも。