Back To Life

Back To Reality

2021/08/07

今日は休みだった。朝、いつものように『THIS IS US 36歳、これから』を観る。このドラマでは、死という要素がリアルな形で入ってくる。ランダルという黒人青年の実の父親は癌を患い、それはかなり危険なところまで進行している。彼が死を前にして本当の実の子どもや孫と向き合う姿が、静かなタッチで描かれる。もしくはケイトという肥満に悩む女性の彼氏トビーもまた、心臓を患ってしまい死を意識せざるをえなくなった。そんな形で入ってくる死を、喪服を普段着ることもない私はどう受け容れたらいいのだろう。

朝、ドキュメンタリー映画『夜間もやってる保育園』を観る。私には子どもが居ない。なので、私は子育てを想像でしか語ることができない。『THIS IS US 36歳、これから』にしてもこの映画にしても、そんな風に子育てをしなかった人にとってであれこの問題は厄介であることをわかりやすく説明してくれる。どちらも実に骨太な作品だと思う。ただこのドキュメンタリーの方は社会悪を撃つという方向ではなく、もっと素朴な「子育ては楽しい」というメッセージに向かっているように感じられた。それがいいかどうかは議論の余地もあろう。

昼、スパイク・リー監督『25時』を観る。人生とは私たちが考えている以上にふくよかなのかもしれない、という可能性に思いを馳せる。私は大学に入った時、これからいい会社に入っていい人生を送ることが唯一の自分のなすべき生き方だと思いこんでいた。リッチな人生、それが全てだ、と……結局それは叶わず、私は絶望的な気持ちになって酒を呑んでどん底の生活を送ることになった。今、私は過去のそんな自分がバカだったなと思う。貧しくたっていい人生はある。生きてさえいれば、きっと希望はある、と思う。

夜、ジャン=リュック・ゴダール『ウィークエンド』を観る。ゴダールといえばポップな映画を撮る監督と思っていたが、改めて観ると実に血腥い映画だと思った。いや、血腥ささえポップになってしまうというのか……ゴダールを観られるようになったことは自分にとって驚きであるとも思う。昔、『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』を観た時は爆睡してしまったのだから。変われば変わるものだ……山田宏一の本を読み、トリュフォーやその他ヌーヴェル・ヴァーグの映画監督に興味を持っている。次はなにを観たらいいだろう。