跳舞猫日録

Life goes on brah!

2024/09/26 BGM: 高浪敬太郎 - コズミック・ブルース

今日は3連休の最終日。今朝、イオンに行き今晩Zoomで行うぼくのプレゼンテーションのための準備をしようとか、あるいは日曜に行われる英語研究会の資料の勉強をしようとかあれこれ考えたのだけど、いざ行ってみるとまったくもってはかどらず。こんな時はあきらめるしかない。図書館に行き気分転換を図る。そこで、借りていた本を返しブライアン・グリーン『時間の終わりまで』を借りて適当にあれこれ立ち読みをしていたらなにかの本で面白い言葉と出くわす。それは「莫妄想(『妄想するな』『妄想を捨てよ』という意味だ)」という言葉で、禅の教えらしい。まったく知らなかった。

察されているかもしれないが、ぼくの心の中というとたくさんのゴミみたいな妄想・煩悩であふれ返っている。なので、この言葉・概念との出会いは実に幸運なサイン(偶然、世界からもたらされた暗示)として受け取ろうかと思った。そう、ぼくはこの厳しくも謎めいたリアリティと向かい合い、心が生み出している恐れ・おののきを捨てて虚心にやるべきことを淡々とこなすしかない。あまりにも面白い言葉だったのでこれをぜひ英語でも表現できないかと思い、調べたところ面白いインターネット・スラング「delulu」という言葉を見かけた。「delusional」(「妄想的」「幻想的」という意味)から派生したスラングだそうで、若い世代がこぞって使っているとかいないとか。少なくともそのように教わった。

そんなこんなで、今朝の収穫はぜんぜんないに等しくただこの言葉と出くわしてあれこれ自分なりに考えたり調べたりしただけという体たらくだったのだけど、それでもゲンキンなもので「面白かった(ゼロではなかった)」と自己満足に浸れた。ああ、実にぼくという人間は単細胞でこんなふうに考えを止めることができず、それが人から見たらくだらない考えかもしれないにしても悦に入ってしまうのだった。ならば、そんなふうに自分の中のアイデアをクソ真面目に掘り下げ過ぎて帰ってこれなくなったりして、それこそ「delulu(妄想的)」になっては本末転倒。気をつけないといけないなあ、とも思った。

話は変わり、昨日の病院での親知らず抜歯から一夜。いまだ歯があったあとの患部は熱を帯びていて腫れており、頬がうっすらふくらんでいて風船みたいになってしまっているのだった。なんたるか! まあ、そんな「ふくれっ面」をしていてもしょうがないので午後、沢木耕太郎『無名』というノンフィクションを読んだり、上に書いたプレゼンテーションの資料を調整したりしてダラダラと過ごす。午後5時半に地元のかかりつけの歯科に行き、担当医に患部のチェックをしてもらった。

夜になり、Zoomで毎週木曜日恒例のZoomミーティングに参加してそこで友だち相手にお待ちかねの(?)プレゼンテーションを行う。こまきときこ『つれづれ語学日記』という漫画について話す。その後、それぞれのメンバーが英語をどのように学んできたか、どのように日々の生活において学習を楽しんでいるかといったことを話す。その中で出た質問として、メンバーがどのように英語学習の目標を設定しどうモチベーションを保っているかを訊かれた。僕の場合はただ英語を学ぶことが面白いから、やっていると我を忘れられるし成長しているのが感じられるから「沼」みたいな感じでハマってしまっているというのが事実だった。でも、あわよくばそんな語学の力がついたならガイドになれたり「橋」的な存在となってこの町と世界をつなぐ役割を果たせたらとも思い始めているのだった。いや、もちろん道は気が遠くなるほど長い。そしてふと、誰かがそんなぼくに対して「莫妄想ですよ」とささやくのが聞こえたような気がした。そう、道が長くても虚心に一歩ずつ。