跳舞猫日録

Life goes on brah!

2024/01/01 BGM: Genesis - Land of Confusion

今日から仕事始めということで出勤する。遅番だったので、今朝はビオリカ・マリアンの著書『言語の力』を少し読んだ。この本はいわゆる「マルチリンガル」、つまり「外国語を話せる人たち」がどれだけ賢い、豊かな頭脳を持ちうるかについて語っている。ぼくとしてはこの説、たしかな「セカンド・オピニオン」というか「反論」を読んでもっと考えを深めていきたいと思った。つまり、それだけマリアンの説が刺激的ですごいと思った、と受け取って欲しい。だからこそ、一方的なソースだけで判断したくない。とはいえ、新年早々実にスリリングな1冊と出会ってしまったことは疑いえない。

本書は、外国語を学ぶことがどうぼくたちの脳を耕し豊かにするかを語っている。この学びの姿勢はさながら、心のなかにもう1つの魂を持つことを意味しているとさえ言えるかもしれない。あまりぼくはポリグロット、つまり外国語を話せる人たちをやみくもに称揚したいとは思ってない。外国語学習はその人の才能にもよるところが大きいと思うのだ(もちろん、努力の要因も無視できないにしろ)。だから、この本はたしかにすごい仕事なのだけれど注意して、ていねいに慎重に扱いたい。

過去のぼく自身の人生、日々を振り返ってみて……実を言うとぼくは真面目に、真剣に何かを学校で学んだという記憶がないのだった。もちろん、その中には英語学習も入ってくる。でも、思い出すのはぼくは40歳になった歳にある出会いがあり、その友だちからぼくの英語についてクリアでわかりやすいと褒められたことがあって、それがきっかけとなって真面目に英語をやってみてもいいかなと思い立ったのだった。そしていま、ぼくはこのマリアンの本の意見がたしかに正鵠を射ていると思う。いや、印象だけでしか語れないのだけれどたしかにぼくも英語を話していると外向的な人間になれてきているように思えたりする(あるいはもっとポジティブ、かつ陽気な人になれたりしているかもしれない)。ああ、この本はその意味でいい英語の学習のモチベーションというか、学び直しの機会を授けてくれたと言えそうだ。

夕方になり、ぼくは日本の北陸(能登と聞いた)で大地震が起きたと聞いた。遠く離れたところに住んでいるぼくは揺れも感じず大丈夫だったのだけれど、でももちろんこんな場合大事なのは落ち着きをできる限り保ち続けること、平静に行動することだ。ぼくはやみくもにさまざまなことをシェアする愚を避けようと思った。見たもの、聞いたこと、感じたことをつとめて信じたい。そして、こんな非常事態であっても人々の平穏な暮らしを守るため、被害を食い止めるために動き続けている方々がたしかにおられることに頭が下がる(まさに「エッセンシャル・ワーカーズ」だ)。