単純な生活

Life goes on brah!

20260117

今朝、起きるとなんと午後3時を回っていた。よっぽど疲れていたのだろうか。それで、参加するはずだった自助グループ「コネクト∞」の定期ミーティングを丸ごとすっぽかしてしまっていたことに気づく。あわててバイクを飛ばす。そして、鳥取の神社の境内でぼくのことを待ちわびていたメンバーたちに事情を説明する……といったところで目が覚めて、気がつくとまだぼくはベッドの中に居て時間は午前7時。つまり今朝は悪夢を見て目が覚めたのだった。ホッとひと安心しつつもいっぽうで「これが正夢になったら困ったことになるな」と思ったので、LINEグループにてこのことを笑い話として投稿しつつ同時にぼく自身の今後の予定をシェアさせてもらう。「明日」、午前中ぼくは英語研究会の輪読会に参加して午後に「コネクト∞」のミーティングに参加する段取りとなっている(わざわざこう「言語化」「文字化」しないと忘れる。発達障害の世界では日常茶飯事である)。

なにはともあれ起き上がって、いつも7時からこなしていることを順序どおりにこなす。シャワーを浴びて洗濯機を回し、そして7時50分から英会話のZOOMミーティングに参加する。参加された方々と健康の話をしたり、英語の勉強法として映画『プリティ・ウーマン』を観ているという話で盛り上がったりする。そしてぼくがZOOMの背景画像として使っているマインドマップについても話がおよんで楽しいアイスブレイクを過ごした。本題に入り、今日の話題は俗に言うオーバーツーリズムとそれにともなう観光客のマナー違反について。ぼくが住む兵庫県宍粟市はそうしたオーバーツーリズムの弊害をまぬがれているが、となりにある姫路市は姫路城を誇る観光名所なので観光客もたくさん来るという話をする。あとは、事前にGemini(恥ずかしながらずっと「ジェミニ」と発音していたが「ジェミナイ」と発音するのが正しいらしい)をとおして知っていたニュースの話をする。ただ、付け焼き刃の知識はすぐバレるので要注意だ。

その後、朝食を摂り出勤して10時より仕事をはじめる。今日も昨日に引き続きスティングの「Englishman In New York」のことをあれこれ考える。ぼくは日本人なので「英国人(Englishman)」のことなんてわかるわけがないが、でもこの歌からはニューヨーク(言わずと知れたアメリカの大都市)という「アウェイ」の環境の中で自分自身のアイデンティティを発揮して生きようとする1人の人物の姿が浮かび上がってくる。そして、スティングの曲の中でもとりわけこの曲にたいして感情移入してしまう理由を自分の中で探してみる。とくに「I’m an alien, I’m a legal alien」「Be yourself, no matter what they say」といったラインに感情移入して、「発達障害に苦しむこのぼくも合法的な異人(a legal alien)じゃなかろうか」と考えてしまう理由について。

そうして(たぶんに「身のほど知らず」な)感情移入を誘うということはこの曲が名曲だというあかしだろう。ぼく個人の繰り言をもっと書かせてもらうならば、このセンスや性格・人間性ゆえに人から浮き上がってつらい思いをしたことがあるので、そんな中でも「自分らしくあれ、人がどう言おうと気にするな」と腹をくくって思えるようになるまでにずいぶん時間もかかって、痛い目にも遭ったりしてたいへんだったことを思い出した。子どもの頃はぼくは周囲が野球だプロレスだと大盛りあがりな中1人で本を読んでいたし、高校に入って村上春樹フリッパーズ・ギターの作品に出会ってからは周囲にまるで相手にしてもらえない状態で1人で趣味を掘り下げていた。なんにせよ、生きていることそれ自体が「アウェイ」だったなあとあれこれ思い出したりする。

そんな「アウェイ」はでも、いまもどこかで続いているとも言える。さすがにいまはぼくと親しくしてくださる友だちもできたりして、その友だちと村上春樹やオードリー・タンの話をしたりして楽しく暮らしているわけだけど、それでも会社において理不尽な目に遭ってキレる寸前に追い込まれたりすることもしょっちゅうある(ぼくのセクションは女性ばかりなので、ぼくは男でしたがって「異人」だ。そこから、ぼくは「女性の集団」がおしなべていかに時に「顔を持たない」、「暴力的な」「粗暴な」存在になりうるかこの肌で学んだつもりだ)……そう言えば、そんな困り感ゆえに「コネクト∞」で知り合ったメンターの方と2000万パワーズばりのタッグを組んでいまの会社にジョブコーチの制度を採用してもらうよう訴えかけたりしたっけなあ、とも思い出した。この話もいずれまとめたいと思いつつ、なかなかできないでいる。

5時になり、退勤時間をむかえて退勤する。その後、自室に戻りしばらくくつろぐ。前にも書いたけれどぼくはキンドル・アンリミテッドのメンバーなのでその特権(?)を駆使して読み放題のキンドルをあれこれあさり、英語関係の本をつまみ読みして時間をつぶす。思えば英語学習において、過去にいろんな本に目移りして(どんな本も言っていることはだいたいにおいて似通っているのに)けっきょく1冊の本を腰を据えて読めずじゅうぶんに吸収できなかったことを思い出した(ちなみに今日、とりあえず仮想空間上の本棚に保存したのは薬師院仁志『英語を学べばバカになる グローバル思考という妄想』だったりする。これはなかなか辛口でおもしろそうだ)。

思えば英語学習をこの国でやるということもたいした「異人」のたしなみではないか。すくなくともぼくの場合TOEICを受けたり転職したりする予定もなく、日本語が使えればまず困らない環境にいて英語を学ぶメリットも相対的にとぼしいというのにわざわざ人生の貴重なリソースを割いて、お金と時間を惜しみなく使って英語学習を楽しんでいる。薬師院仁志がいみじくも記すように言語の能力はあくまで言語の能力に過ぎず、その人の特性や能力があってこその英語力なら英語力に過ぎないというのに……と書いてきてなんだか不安になってきた。あたりまえだが、単純に周囲と違ったことをすればいいというものでもないのだ。いまもなお佐野元春フリッパーズ・ギターを聴いたり、鶴見俊輔東浩紀を読んだりするこのぼくは魅力的な「異人」たりえているだろうか。