その後、すったもんだあってイオンにたどり着く。そこでノートとメモパッドをフードコートの机の上に広げて作業をいつも通りいっちょおっぱじめようかとしていたら、話しかけてこられた方があった。その方はぼくが所属させてもらっている英語研究会でよくお話しさせてもらっている方で、私塾になるのだろうか(よくわかっていないのだけど)その方が行われている活動についてぼくに教えて下さった。イオンで展示をしているのだという。パンフレットをいただいたのでそれをファイリングした。その後、おそらく歩いてひと仕事こなした気になってしまったせいか早くもバテていて元気が出ていなかったのだけど、それでも書きかけていた進行形の作品「ビジターズ」の草稿の清書を始めたところ気持ちが上向くのを感じた。ありきたりで陳腐ですらあるかもしれないが、でもぼくにとっては書くことはやはり魂を癒す・治癒することにつながるのかなとも思ったりした。
そうして書き仕事というか「筆耕」作業を済ませ、その草稿(ちなみにこの草稿は英語で書いている)の写真をスマートフォンで撮影して、そして日本からの近況報告としてWhatsAppで何人かの友だちにお送りした後英語でメッセージをやり取りする。アメリカの英語の先生、インドネシアの友だち、ロシアの友だちなどなど。もちろん、日本にも友だちがいるので彼らにも近況報告をする。すると、前もってぼくなりに「読む必要はないです(ぼくの筆跡はラフすぎるので)」と釘を差したにもかかわらず友だちはそれを読んで下さって、親身にアドバイスを下さった。なんだか奇跡というか、それこそ「春から縁起がいい」というか。彼ら・彼女たちとそうしてメッセージをやり取りすると、小説について見えてくるものがあった。主人公の設定や登場人物たちについてあれをこうしよう、あれはこうなるだろうか、と妄想がはかどる。
午後から仕事をはじめ、そして5時に1時間休憩時間をもらった。その休憩時間に、あらためて元ジョブコーチのLINEを読み返す。うろ覚えで書くので正確な引用にはならないが(ごめんなさい)、「若いうちにどんどんチャレンジして下さい!」ということが書かれていてそれがなんだかいまのぼくにとってとても濃い・深い意味を持っているようにも思えたのだった。というのはやはり、去年親知らずを抜歯してその後不調で苦しかった時に「健康がいつまでも続くわけじゃないんだな」「書けるうちに書けることを書きたいな」とどこかで悟ったというか、腹をくくれたからかもしれなかった。いまはさっきも書いたとおり、作品「ビジターズ」を英語で書いている。これをぼく自身が和訳していくことになる。だが、こんかいのプロジェクトでお世話になる編集長の方からは「英語のヴァージョンも面白そうですね。載せられたら(電子書籍の同人誌に)載せます」と実に快いメッセージをいただいた。この決定をもちろん実にありがたく思い、その好意にお応えするためにもまずは完成させねばとあせったりもしているのだった。
仕事を終え、徒歩でグループホームに帰宅する。さすがにくたくたになってしまった(スマートウォッチによると、今日だけで12,500歩歩いたことになるらしい!)。