予約していたとおり、町の総合病院に行ってそこで精神科の診療を受ける。先生とお会いし、発達障害について話をする。だが、上に書いたようにメンタルの状態が最低だったので頭の中がこんがらがってしまい、なにに困っているかまったくもって喋れなかった。そんな情けない診療のあと、処方箋にしたがって薬をもらう。思うに、医師とのそうした診療がルーティーンワーク(決まり切った「作業」)になっているなと思った。
午後、グループホームの管理者と副管理者のお2人にお会いしこのことを話題にする。どうしたら自分のコンディションを医師にうまく伝えられるか。管理者の方が書類を作り、そこにチャートを載せて1日のスケジュールを書き込めるようにすると言って下さった(いつ起きて、いつ朝食を摂ったりアパートを出たりしているかといったことを書けるようにとのことだった)。このことを思うと、ほんとうに頭が下がってしまう。
アパートに戻り、それでその日はなにもしないで過ごすことにつとめて夕飯時まで待つ。本を開き、ページを漠然とリラックスした気持ちになって、ぼんやり眺めてすごす(変な表現になるが、本に集中しないようにしないようにと気を配り現実から逃げること、頭の中を空にすることを試みた)。そして夕飯を摂り、Discordを立ち上げる。だが、意識になにも浮かばずしたがってただダラダラ時間を過ごした。そんな日もある。
1つ思い出したことがある。そのDiscordで、ある人に会った。なんでも日本人の女の子だとか自称していたが、聞くとその日本語がなんだか怪しく機械翻訳を通したかのような塩梅。そこにいた他のユーザーがその怪しさを指摘して、結局その場はなにも起こらずに終わる。たぶん彼(だと思う)は俗に言う「ネカマ」だったのではないか。その可能性はある。単純に魅惑されてしまわないように気を配る必要がある、とあらためて心した。