跳舞猫日録

Life goes on brah!

2023/01/01 BGM: Susumu Yokota - On & On

今日は休みだった。昨日まで仕事だったのだから今日はいっそのこと思いっきり爆睡からの寝正月でいいか……とも思ったのだけれど、グループホームの自室にいても落ち着かないので結局イオンに行った。日頃の習慣とはげに恐ろしきものである。初買いとして昼食のインスタント焼きそばなどを買う。その後本屋に行くも面白そうな本が見当たらなかった。去年だっただろうか、ここで認知バイアスの本を初買いとして買ったことを思い出した。グループホームに戻り、初読みとして福嶋亮大&張彧暋『辺境の思想』に触れる。若干古い本だが、今なお啓発的に私たちが立っている場所について教えてくれる刺激的な本だ。

「タイパ」という言葉を知ったのが新年早々の驚きということになろうか。「タイムパフォーマンス」(直訳すると「時間的な効率」になろう)の略語で、最近話題になった稲田豊史『映画を早送りで観る人たち』でも出てくる言葉らしい。時間的な効率を考えて、時間をかけた習熟をムダと断じる風潮から生まれた言葉というのがサラッとググって知った私の理解だ。何だか(相当に安直な類推だが)ミヒャエル・エンデ『モモ』を思い出すのだが……稲田豊史の本は上述した本屋で見かけたことを思い出す。読んでみて、今の風潮について学ぶのもいいのかもしれない。堀江貴文的な「職人が時間をかけて行う修業に価値はあるかどうか」という問いをもまた思い出した。

ジューン・ラブジョイというAV女優の方がおられる。ひょんなことからその方のDiscordのサーバにお邪魔して、英語の勉強がてらチャットを楽しむようになったのだけれど(猥談ではないです。為念)、その方がコミケナチスの軍服を着こなしたコスプレに関して問題提起をしておられたのを知った。それ自体は「表現の自由」と「ホロコースト」の関係を考える好個のツイートとして受け取ったのだけれど、彼女に向けられる罵詈雑言の酷さに目を覆う。今一度グスタフ・ヤノーホ『カフカとの対話』を読み返し「すべて罵言というものは、人間の最大の創造物としての言葉を損ないます」(ちくま学芸文庫版p.69)という箇所に襟を正す。

夜、MeWeのチャットグループでチャットを嗜む。フランス語で会話が行われていて、私もグーグル翻訳を使って参加する。第二外国語として大学時代学んだフランス語は「Salut!」「Je suis Japonais」「Je m'appelle disco cat」くらいしか自分の中に残っていなかったのだ……今年は改めてフランス語をやり直そうかとさえ考える。それには辞書と教材、そしてよきパートナー(mon ami?)が必要となってくる。またフランス語学習を目的としたサーバで「Bonjour!」からやり直す……悪くないアイデアだ。言語学習こそ「たましい」を鍛える終わりなき娯楽である、と信じている。そんなわけで今年もよろしくお願いします。Bonne année.