今日は休みだった。朝、グループホームの部屋の中で1人考え込む。このまま今日は何もしないで過ごそうか、と……完全に行き詰まっていた。だが、今日を逃すと次の休みは日曜日で予定も入っていて、月末までにしなければならないこともいろいろあるので間に合わなくなるかもしれない。それでやけっぱちになって部屋から出た(この経験から思うに、部屋には独自の魔力があると思う。ひきこもりの人は部屋に依存していると言えるのではないか?)。そしてインフルエンザワクチンを済ませ、精神障害者保健福祉手帳の更新も済ませてきた。
午後、昼寝をした後約束していたジョブコーチへのメールを書く。そこで今の職場で困っていることを率直に書く。実は昨日も職場で問題を起こしてしまっていたのだった。こうしてジョブコーチを利用するところまでたどり着けたことが非常にありがたいと思う。いったいどう問題を受け止めて下さるのか。その後時間があったので1000円カットの散髪屋に行き、五分刈りで散髪をしてもらう。そして東畑開人『居るのはつらいよ』を少し読む。この本もここに来て実に興味深い本として映る。今年のベスト本の中に食い込むかもしれない。
夜、断酒会に行く。3週間ぶりになるだろうか(仕事が入っていてなかなか出席できなかったのだ)。そこで同じように職場でぶつかった事柄について体験談として話す。そうして他の方に聞いていただけたことで私の中もスッキリする。つらいことはあるけれど私にはジョブコーチがいるし、断酒会で知り合いつながれた方々もいる。かつては自分だけで問題を抱え解決せねばと思っていた(だからこそどうしようもなくなり、オーバードーズに走った)。他人を頼ることは、直ちに他人にまるごと依存することにつながらないと信じる。上手な生きるための知恵だ。
その後時間があったので、池上英子『自閉症という知性』を読み返す。この本では自閉症/発達障害が正常/異常という枠組みを超えた、「ニューロダイバーシティ(多様な脳のありよう)」の中に位置づけられる。人間の脳は1人1人違っていて当たり前で、その違いこそが人間社会の多様性を保証する、ということだ。私自身自分の脳について異常であると思い込み、ずっと生きづらさを抱えてきたけれどそうした多様性がキモであることを知るとポジティブ&クリエイティブな捉え方ができるようになる。改めていい本とめぐり会えていたことを嬉しく思った。
※海外の方が私のブログに反応して記事を書いて下さった。これもまた、ありがたいことです!
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