跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/10/30

今日は休みだった。朝、知り合いから「マイナンバーカードを持っているか」という話題でLINEが届く。私は実を言うとマイナンバーカードをまだ作っていない。マイナンバーカードは失くすと万事休すになってしまうので、発達障害者である私としては作ることに二の足を踏んでいるのだった。だが、将来的には日本は保険証を無くしてマイナンバーカードに統一する方向に向かうとも聞いているので、今こそ作るべき時なのかもしれない。個人情報をどう管理するかという問題でもあるだろう。これ以上のことは私にはわからないので、相談してみようと思った。

朝、いつものようにイオンに行く。そこで本を読もうかと思ったがどんな本を読んでみても頭に入らない。しょうがないのでぼんやり考え事をする。中島義道片岡義男などを読んでも、本が語りかけてくるメッセージがうまく読めない……何か変化が必要かなと思い本屋に行くも、並べられている本に興味を持つことができなかった。今はそういう時期なのだろうと思った。ならば無理はしないに越したことがない。グループホームに帰る。そして昼食を摂り昼寝をして、ダラダラ過ごすことに決めた。たまにはこんな日もある。

久しぶりに映画を観ようかと思い、トラン・アン・ユン『ノルウェイの森』を観る。泣く子も黙る村上春樹のベストセラーの映画化なのだけれど、『ノルウェイの森』自体は確かにリアリズムに裏打ちされた作品だが映画化は難しいだろうなと思った。この映画はかなり原作に忠実に作られていると思う。映画内の早稲田大学の描写を観て、私も大学に通っていた時のことを思い出してしまった。大学とは一種のモラトリアム期間を過ごす場所であり、閉鎖的な場なのかもしれない。そこから出ていくことが示唆されて映画は終わる。新生、というテーマを描いていると思った。何だか夏目漱石『こころ』みたいだけれど。

夜、十河進のコラムを読み返す。十河はプロ意識について書いている。仕事にはもちろん情熱というか、対象を好きである態度も必要ではある。だが、仕事は「飯の種」と割り切って一定のクオリティを保った仕事をすることも重要である(もしかしたら、無駄に過剰な情熱を持つよりはこっちの方がいい)、と。私は今の仕事にプロフェッショナルな意識を持っているだろうか、と思った。こんな仕事誰にでもできる、と思って腐っていた時もあった。だが、今はここまで続けてきた自分だからこそできる仕事もあるのかもしれない、とも思い始めている。そうした我欲こそが私にとってのプロ意識なのかもしれないとも思った。