跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/09/17

BGM: Rhymester "ウィークエンド・シャッフル"

今朝、仕事前にライムスター「LIFE GOES ON」を聴き返す。「LIFE STILL GOES ON」というメッセージが沁みる。人生はまだまだ続く……私自身、自分の人生を振り返っていつかビッグになる、いつかプロの作家になると思って無理をした日々のことを思い出す。結局結果的にはそうなれず、挫折を抱えて今まで生きてきたわけだがそれで人生は終わらずまだまだ続いている。そして人生は思いもよらないドラマを私に導いてくれたわけで、今はジョブコーチやこれから訪れる50代の人生のことを考えられる。ああ、人生とは不思議なものだ。

今日は早番だった。この仕事にしても、始めた当初はここまで長く続けることもまったく考えておらず、まして仕事からたくさんのことを学べるということも予想しておらず、ただ食うため、面子のためにやってきたのだった。あえて反時代的な表現を使えば「男の意地」というやつだ。両親が高齢だったためにニートになるということもできず、私自身仕事をしないと自分はダメになると思って必死だった……ダメになったかどうかはわからないが、ともあれ仕事をしてきたことは正解だったのかもしれない。私はそうして鍛えられたのだと思った。

台風が近づいてきている。もしかしたら仕事はおろか、部屋から出ることさえできないしれない。いざという時のためにインスタント食品を買い込み、部屋の中に留まって読むために池澤夏樹マシアス・ギリの失脚』という長い小説を借りてきた。明日のミーティングで話すためのメモを作る。Discordから学んだことについて、最近の失敗について……うまく喋れる自信なんてこれっぽっちもない。だが、ミーティングに集うのは仲間たちばかりなので、失敗して恥をかいてもいいやと考えることにする。猪木に倣って恥をかこうと思った。しくじってこそ面白いと。

夜、村上春樹『やがて哀しき外国語』を少し読む。村上春樹が書いたものを読むのも久しぶりだ。高校生の頃にひょんなことから『1973年のピンボール』を読んだことで彼の世界を知り、高校生の頃は『ノルウェイの森』をバイブルのように(いや、むしろお守りのように?)持ち歩いていたことを思い出す。ゆえに一時期そんな村上春樹フリークの自分が嫌になってわざと悪口を言った時期もあったのだが、今こうしてニュートラルな心境で読むとまた違った味わいがある。春樹のことを好きで何が悪い、という自分が居る。多分この愛憎(アンビバレントな感情)を抱えたまま私は成長していくのだろう。