跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/08/08

BGM: TOTO "Africa"

朝、突然雨が降った。そのせいか不安を感じた。ひとりぼっちになったような気がした。自分自身に言い聞かせた。同じ空の下にDiscordやFacebookでつながっている友だちがいる。だからひとりぼっちではない。自分の人生のストーリーもまだまだ続く。時々誰とも話さないで長い時間過ぎてしまうと、そんな孤独感に苛まれることもある。だが、私には友だちがいる。いじめられていた頃とは違う。気分を変えて、こんな不安なムードの時に合う本はなんだろうと考えてみる。あるいは音楽は? ニック・ドレイクはどうだろう。ドゥルッティ・コラムもいいかもしれない。

梶井基次郎全集』を読み進めた。不安に押しつぶされそうな気持ちの状態で読んだからか、深く心に沁みた。梶井基次郎の小説では二日酔いにも似たむかつきを抱えて、貧困に苦しみながらひとりぼっちで男が町を放浪する。そんな状況を恐ろしく鋭い目で描写し、省察を重ねる。そうした主人公の目に共感し、私自身の生きづらさや苦しさを梶井基次郎と共有できたような気がし、そのせいか癒やされたように思った。私自身もまた自分自身の「檸檬」の世界を生きているように思った。流石に私はレモンを買ったりしないけれど。

梶井基次郎のこの世界は、もしかしたら私の好きな本であるフェルナンド・ペソア『不安の書』とそう遠くないところにあるのかもしれないな、と思った。こんなことを考えるのは私ひとりだけだろうけれど、本棚で「不安のための本」というジャンルを作るならそこに一緒に並べてもいいような気がしたのだ。梶井基次郎は、カフカカミュが生きていることそのものの不安を直視したように見つめている。それは時代を超えて生きるものだろうと思う。またペソアを読み返すべきだろうか。私自身の「檸檬」を書いてみるべきだろうか。

今日は遅番だった。仕事前、少し高熱が出ているのではないかと感じた。そう考え始めてみれば喉に違和感があるようにも思われて、仕事を休むべきではないかとまで思った。職場の体温計で測ったら36.5℃でいつもの体温だったので仕事をした。ここでコロナで倒れたら今まで頑張ってきたことが報われない。まだまだ私の人生は続く。ジョブコーチのことを進めたいし、書きたい作品だってある。昔は自殺まで考えた日々を過ごしていたが、今はそんな未来につながる仕事をしたいと考えている。それが人生というものなのだろう。自己管理に務めたいと思った。