跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/03/16

自分は「ちゃちな」人間だな、と思う。それをことさら大きく見せたいとも思わない。今日も天気がよかった。天気がいいとそれだけでこちらの気分もよくなる。朝、clubhouseでジュディスさんが開いたルームに参加してそこで話をする。日本に「ポカリ汗」というスポーツドリンクが存在することについて話す。イオンに行くが、行ったとしてもやることもないのでスピッツジミー・イート・ワールドといったエモーショナルなロックを聴きながら永井玲衣『水中の哲学者たち』や保坂和志『季節の記憶』、古井由吉の『連れ連れに文学を語る』などを齧る。

その後またグループホームに帰り、clubhouseでとある女性とワン・オン・ワンで雑談。私が「ポカリ汗」の話をすると相手も「サンドウィッチ」を「サンド(砂)」と略する日本の傾向が奇異だったことを話して下さった(「フレッシュサンド」は「新鮮な砂」!)。彼女が目撃した日本語のタトゥーで「汁」というものがあったということ……「近畿地方」の「キンキ」も「Kinky(変態)」に通じるものがあるとか、そういう話になった。こういうストレンジな日本の英語は「Engrish」と呼ばれているらしい。明日のミーティングでは友だちにこの話をしてみたいと思った。

午後、断酒会の昼例会があったので参加する。私はだんだん父親に似てきたな、と思った。というのは、私は父のように朗々としゃべっているように聞こえるらしいのだ。自分ではそんなつもりはなく、ボソボソと呟くようにしゃべっているつもりなのだけれど……朗々としゃべるよりも呟く方がむしろカッコいいと思っているくらいである。ただ、断酒会や英会話教室、そしてその他のミーティングに7年も通ってしゃべっているうちにこんなベシャリになってしまった。今日も、いつかビッグになってやると思いながら呑んだくれていた時期の話をした。断酒して7年か……。

帰宅して、保坂和志『季節の記憶』をまた読む。『季節の記憶』を読み返すのはずいぶん久しぶりなのだけれど、描写がフレッシュで読みやすい。是枝裕和の映画を思い出す。保坂が映画ファンであることは知っていたが、私も一時期映画をアホほど観た経験から保坂の作品を別の角度で捉えられるようになって、成長したということかなと思う。その後明日のミーティングで「ポカリ汗」などを語る資料に手を加える。小説「青い車」の続きも書くつもりだったが、さすがに余力がなくなったのでそのままうたた寝している内に就寝時刻になってしまった。