跳舞猫日録

Life goes on brah!

2022/01/14

BGM: The Beatles "A Day In The Life"

十河進『映画がなければ生きていけない 1999-2002』を読み、それと並行してマイリス・ベスリー『ベケット氏の最後の時間』という本を読む。後者は前にも書いた、「ゴドーを待ちながら」で知られるサミュエル・ベケットの晩年の生活をシミュレートして描いた小説だ。この分だと当面はベケットについて本格的に読み漁る日々になりそうだ。ベケットは戯曲も小説も難解というかとっつきにくいので昔挑んでみて歯が立たなかった思い出があることを思い出す。今読んだら少しは違うだろうか。図書館を調べてみようかと思う。

その十河進のエッセイを読んでいたら、2001年に書かれたコラムで9.11同時多発テロについて触れられた部分に出くわした。テロに対してどう私たちは振る舞えるか……私は基本的に穏健な対話を望むのだけれど、それはテロのリアリティを知っていないから来る寝言であると言われても仕方がないかもしれない。うぬぼれと言われると思うが、穏健さは私の持つ優しさの現れではあると思う。だが、その優しさは逆効果になることだってある。ではテロにどう対峙すべきか、あるいは私なら私の人生の苦境にどう対峙すべきか。考えてしまった。

十河進の『映画がなければ生きていけない』は600ページくらいある辞書並みに分厚い本なので、それをカバンの中に入れるとそれだけで重くなる。他にも『ベケット氏の最後の時間』や沢木耕太郎『路上の視野』を入れるとかなり重くなる。だが、入れずにはいられない。発達障害……という言葉を言い訳に使うのは好ましくないかもしれないが、根気がなく常にいろんなことに目移りする性格なので何冊も本をカバンの中に入れていないと落ち着かないのだ。シングルタスクをコツコツとこなせる能力/才能がないのが困りものだ。

風邪を引いたのだろうか……喉に違和感を感じる。こんな時は早めに塩水でうがいをして眠るに限る。だが、グループホームで料理を作らないので塩を調達しなくてはならない。教わったところではお茶でうがいをするのもいいとのことだった。身体が大事である。身体を健康に保ち続ければ思考も自ずと復調してくる。昔は私は運動神経が悪いもので、だからクラスメイトにバカにされてそれで運動嫌いになってしまったのだけれど今は身体の大事さ、健康の有難味というものがわかるつもりだ。風邪は万病の元、ともいう。気をつけたい。