Back To Life

Back To Reality

2021/12/24

BGM: PERSONZ "Déjà vu"

午前中、図書館で粘ってしまった。一体どんな本で年末年始を過ごすか考え込んでしまったのだ。本があまりにもたくさんあるので、自分が読みたい本が逆にわからなくなる……結局夏目漱石『思い出す事など』を借りた。何度も読んでいる本なのだけれど、年末年始の敬虔なムードに合うかなと思ったのだ。私は本を読むけれど、漱石はきちんと読んだことがないので威張れたものではない。来年こそ漱石をコンプリートしよう、と毎年のように思う。でもそれはついに達せられない。来年こそ『明暗』を読みたい、と何度目かの誓いを立ててしまった。

あの日……自分が発達障害者だと教えられた日。ああ、自殺未遂をした日。そして今の仲間と出会って……そんな日があったのだなと今日ご飯を食べながらふと感慨に耽ってしまった。私は、言うまでもないが発達障害者として生まれてきたくて生まれてきたわけではない。その意味では不幸かもしれない。だが、この障害がなければ知ることができなかったことも多々あるし、出会えなかった人も多々存在する。その意味では愉快な人生を歩んでいるとも言える。少なくとも独特の味がある人生ではある。その味を楽しめるようになるまでには時間がかかったのだけれど。

誰もがそれぞれの人生を歩む。そして、誰もが死ぬ……それが世の理。だが、その短いようで長くもある人生の中で人は出会い、恋し、喧嘩もしていろんなことを行う。クリエイティブなことをたくさん……私もこの日記を、なんの意味があるんだと思いつつ書いている。でも、私は結局書くことが好きだし書いている間は満ち足りているのでそれでいいのだと思う。かつてはプロの作家になりたくて随分足掻いたものだ……ビッグになりたい、成功したい、と思って……そう考えるベースにあったのは、自分が遂に不遇であるという被害者意識だった。成功者に対する妬み嫉みと言ってもいいだろう。

もちろん妬み嫉みがベースにあってもいいと思う。だが、私はかつて世界に対する憎悪やそうした妬み嫉みをモチベーションにして書いていた。なぜ自分だけこんな目に、と思って……だが、そんな書き方では視野が狭くなってしまうし結局誰も幸せにしないとわかった。世間では非モテだとかロスジェネだとかわかりやすいレッテルが流行っていて、私もかつてはそれらを自分に貼り付けて愚かしい記事を書いたものだが、今はどんなレッテルからもこぼれ落ちる自分の個性を大事にしたいとも思うようになった。こんな時代にあってもなお流行に背を向けて漱石を読みたくなる、そんな自分を大事にしたい、と……。

忘れていた。メリー・クリスマス!