跳舞猫日録

Life goes on brah!

2021/12/22

BGM: Venus Peter "Every Planets Son"

午前中、グループホームの利用料を払いに行く。そこでスタッフの方と話をする。あらかじめ、今私が持っているシステム手帳に書き記している職場での問題や悩み事のメモをプリントして持参したのだけれど、それがわかりやすいとコメントされたのでありがたく思った。昔、私の文章はとてもわかりにくいと言われた。当時はまだ自分の文章を読んで下さる方に恵まれていなかったので、虚空に向かって書いているようで極端に走ったのだと思う。今は読んで下さる方の顔が見えるので、その方に向けてスムースに書けるようになったのだと思う。

その後、市役所で別の方と話をする。その方とも上記のプリントを元に話をした。私の勝手な思い込みで悩んでいることもあったのだけれど、それも含めて話をすることができた。その方が私のために、多忙な中尽力して下さっていることを知り力強く思う。私のメモを続けるように薦められたので、明日からも書いていこうと思う。その方からふと軽く「別の仕事を探すことに興味を持ったことはないですか」と言われた。確かに考慮に値する問題なのだけれど、私は今の会社の中でやりたいことがある。いや、一方では筆で食べたいとも密かに思っていたりもするのだけれど……。

図書館に行き、ダグラス・ホフスタッター『ゲーデルエッシャー、バッハ』を借りる。早速読み始めた。この本のことは柄谷行人の文章で知り、一度読んだことがあったのだけれど今こうやって読むと様々な楽しい仕掛けに満ちた、わかりやすい本だと思う。盛りだくさんで幕の内弁当にも似た豪華さがある。それだけ著者が持てる材料を惜しみなく投下したものでもあり、エンターテイメント精神が発揮されたものでもある。しかも、今読んでも古臭いと感じない。この本か、やはりホフスタッターが編纂に携わったアンソロジー『マインド・アイ』を読んで年末年始は過ごすことになるだろう。

夜、断酒会に行く。今年最後の例会だ。他の方の体験談を聞かせてもらい、そこから学びを得る。私もアドリブで話す。なにかを語るということはもちろん恥ずかしくもあるが、同時に身も心も温まるような体験でもあると思った。依存症の人間として生まれたせいで、私はもうアルコールを二度と楽しめない。もちろん残念だ。だが、同時に断酒会の他の方と知り合えて自分なりの幸せを掴むことができたので、その意味ではアルコールとおさらばした人生も味があると思った。40で酒で死ねたら本望と思って生きてきた私だが、その年齢も超えた。「人生は驚きの連続だ」と歌ったプリファブ・スプラウトは正しかった。