跳舞猫日録

Life goes on brah!

2021/11/11

発達障害に対する発表を行う機会があった。夜に、市の国際交流協会の催しがきっかけで繋がった人たちとミーティングをして、そこで発表したのだった。私は発達障害当事者なので、その立場から語れることを語った。そもそも「障害」とはなんだろうかという濃い話や、「発達障害」を持つ人こそが時代の転換期に新しいことをやってきたという説などが出てきてとても面白い時間となった。この発表については別の形でまたシェアできたら面白いかなとも思った。具体的には21日にまた別のミーティングがあるので、そこでこの一連の過程を発表できたらと思う。

昨日書いたオーシャン・ヴオンの小説が私にとってチャック・パラニュークの作品を思わせるものだった(という話をDiscordのチャットでしたら「どこがですか?」と言われてしまった)。チャック・パラニュークといえば日本でも『ファイト・クラブ』の原作で知られている作家で、私はその『ファイト・クラブ』の他に『サバイバー』を読んだことがある。それで、もっと読みたくなったので『インヴィジブル・モンスターズ』を読み始める。なかなか過激だが、『ファイト・クラブ』ほど明快なストーリーがないように思う。ひと口で言えば読みにくい。

発達障害の発表を行ったことで、自分が発達障害者であることを知ったきっかけについて思い出した。2007年、私は女友達との出会いがあり、それからオリヴァー・サックス『火星の人類学者』に出てくるテンプル・グランディンの逸話を読んだことがきっかけとなって、自分も発達障害ではないかと考えるようになった。だが、当時は発達障害はそんなにホットなトピックではなかった。女友達に発達障害の話をしたら、私が発達障害者である自覚がなかったことにびっくりされてしまった。今では笑い話として思い出せる。

それから10年以上の月日が経った。10年前……私はまだ酒に溺れ、医師から断酒あるいは節酒を薦められても「どうせシラフで行きていても金もないし楽しみもない。こんなしょうもない人生の唯一の楽しみは酒だけなんだ」と居直って呑んだくれていた。そんな自分に10年後の今の自分が見えるわけもない。今日、瀬戸内寂聴の死に触れた。誰もがそれぞれの生において与えられた課題を全うし、自分だけの軌跡をこの世界に描く。そして死ぬ。改めて自分だけの生の課題を背負い、生き抜こうと思った。瀬戸内寂聴の本はきちんと読んだことがなかったのだが、読んでみようか。